ロボティクス技術とAI・情報システム技術で、人が行う「危険な仕事」「不快な作業」を無くす無人機設計企業
株式会社イームズラボ
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会社概要・事業内容
会社概要
無人機設計企業として機体設計、制御ソフト開発、通信、クラウドアプリケーションの開発を行なうベンチャー。リファレンスモデル(実装モデル)を用意し、素早く、安価に無人機エコシステムを構築する。
2018年3月、株式会社エンルートラボは、株式会社エンルートM’sを引受先とする第三者割当増資を行い、2億円の資金調達を実施。あわせて、役員体制の変更を行い、株式会社エンルートラボは株式会社イームズラボと商号変更した。
エンルートラボでは無人機・ロボットの総合的なソリューション提供のため、制御ソフトウェア、自律制御のAI化、クラウド連携のナビゲーションシステム、各種ハードウェアの開発を行ってきた。新たにスタートを切る株式会社イームズラボは、EAMSグループとしてより強力な開発能力を得た。用途に最適化した無人航空機、無人車両、無人艇、無人潜水艇など、いわゆるドローンに留まらず、産業に特化した自律型無人機の開発を進め、さらに、無人機に頭脳を持たせるAI技術に注力し、組み込み型の人工知能ハードウェアの開発と、ディープラーニングを用いた空間把握、衝突回避など、無人機の自律性能向上を目指す。
イームズラボの最高技術顧問には、株式会社エンルートの創業者であり、国内ドローンエンジニアリングのトップランナーである伊豆智幸氏が就任、グローバルなエンジニアチームにより、ロボティクス技術による社会のイノベーションを実現する。
ロボティクス技術とAI・情報システム技術によって、人が行う「危険な仕事」「不快な作業」を無くし「高齢化社会の補助」を目的としたソリューション提供を進める。
事業内容
- 無人航空機(ドローン)・車両・船舶等に関する研究、調査、コンサルティング、技術開発、設計、製造、販売
- 人工知能(ディープラーニングを含む)、画像処理、遠隔制御および通信制御に関するソフトウェア及びハードウェアの研究、調査、コンサルティング、技術開発、設計、製造及び販売
- 無人航空機(ドローン)・車両・船舶等を用いた遠隔制御撮影その他サービス、およびそれらのサービスに関する装置の研究、調査、コンサルティング、技術開発、製造及び販売
コア技術
AI(人工知能)開発
無人機を安全で利便性の高いものにするため、操作する人の代わりに人工知能を搭載。NVIDIA社の組み込み用GPUボードJETSONは無人機の頭脳として最適であり、Deep Learning(深層学習)を用いた自動運転、障害物回避、物体認識の技術を有している。
これらの機能モデルは、OpenKAI(Kinetic Artificial Intelligence)としてオープンソースとして公開している。
クラウドシステム開発
無人機が集めたビッグデータの処理や、運行管理などのクラウドシステムを用意。また、Labelligentというサービスは、webブラウザでDeep Learningのアノテーションを行うツールで、学習データの作成コストを低減。これらはAWS上に構築しており、スケーラブルに活用できる。
無人機設計とモジュール部品
ドローンはもとより、UGV(無人車両)、USV(無人艇)、ROV(潜水艇)の設計も行なう。モジュール設計の汎用部品やベースモデルを用意しており、お客様の仕事に適した機材を短期間で組み上げることが可能。
機体制御技術
コントローラーには、オープンソースであるArduPilotを使用。当社では、開発に深く参画し、産業用途に適応する機能開発を支援。物流に使用する物品切り離しの機能(特許出願中)や、Lidarを用いた離隔制御、OpenKAIとの接続モジュールなど追加している。さらに複数のセンサー情報を総合的に判定し信頼性を高めるEKF(拡張カルマンフィルター)の最適化や、機体剛性、モーター、プロペラといった全体モデルでのチューニングにも長けている。
運用技術
開発には、機材を運用する技術も重要と考え、お客様と共に現場試験を行なっている。無人機運用の経験豊富なスタッフにより、機材の問題点、改良点を見出し機材開発にフィードバックすることでより業務に最適なモデルに仕上げる。また、現場での運用経験は、無人機本体だけでなく周辺機材の開発にも役立っている。
プロダクト
無人航空機(ドローン)
小型のものから、30Kgペイロードの物まで幅広いコンポーネントを用意。多くのベースモデルから、業務に合わせた機材を素早く設計。また、フレームのみならず、制御ソフト、人工知能の組み込み、運行管理などのクラウドソフトの開発も行なう。
無人車両(UGV)
無人車両(UGV)の需要が高まっており、点検・警備、無人搬送、農業での利用で活用され始めている。地上を走行する機材のため安全性も高く、機械学習による自動運転などの導入も進んでいる。小型のタイプからペイロード200Kg以上のタイプ、4輪操舵4輪駆動など様々なベースモデルを用意。
無人艇、無人潜水艇など
水上、水中で活用する機材も用意。海洋の環境調査や、養殖などの漁業に活用する機材も開発している。
無人機用AI
無人機は、人が操縦しないため、AI(人工知能)による判断が重要。AIを用いた自動運転の技術も進んでおり、ディープラーニングを用いた障害物回避や、自己位置推定などのソフトウエアも用意。
IoTデバイス
無人機はセンサーを搭載した IoTデバイス。無人機の開発で、IMU(慣性計測装置)やGPSなどのセンサーを活用しており、各種IoT機器の開発も得意としている。通信モジュールの設計から、データ収集、クラウドのアプリケーションまで開発をおこなう。
ソリューション
人工知能、クラウドシステム、無人機の技術を通して、業務を支援するシステム構築を実施。業務に合わせたペイロードの設計、通信、サーバーアプリケーションの開発も行なっている。
サービス
ドローンの運用から、開発トレーニングまで、無人機活用に関するサービスを幅広く実施。業務に適用させるためのコンサルティングや、機材持ち込みによるProof of Concept(概念実証)のサポートも行う。
経営者プロフィール
代表取締役 齋藤一男
顧問 最高技術顧問 伊豆智幸
(同社Webサイトおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)