リアルタイムに自律学習・予測する機械制御発の世界最速AIプログラム「DBT」開発。岩手大発エッジAIベンチャー
株式会社エイシング
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会社概要・事業内容
会社概要
長年にわたる機械制御とAIに関する研究成果を基に2016年12月設立した、岩手大学発エッジAIベンチャー。エッジAI業界において、導入機器単体がクラウドを介することなくリアルタイムに自律学習・予測することが可能な独自のAIアルゴリズム「ディープ・バイナリー・ツリー (DeepBinaryTree:DBT)」をはじめとする、独自AIアルゴリズムの研究開発および提供を行っている。また、大手クライアント企業へのAI導入支援も実施。
岩手大学准教授金天海氏と共同で、コンピュータ自身がリアルタイムで学習し、精度の高い予測ができる、機械制御発の世界最速AIプログラム「DBT」を開発。
「DBT」は、高精度、軽量かつオンライン学習が特徴の当社独自のAIアルゴリズム。関連するアルゴリズムとして「DBT-HS(High Speed)」と「DBT-HQ(High Quality)」をリリースしている。「DBT-HS」はマイクロ秒単位での高速動作が特徴のアルゴリズムとなり、対して「DBT-HQ」は「DBT-HS」に比べ、精度を最大50%まで向上させた高精度型のアルゴリズムである。この2つの独自開発アルゴリズムにより、顧客のニーズに応じて、速度重視か精度重視かを使い分けたソリューションを提供する。
『エッジAI』とは
現在、従来のディープラーニングをはじめとするクラウド側で処理するAIに対して、エッジデバイス側に組み込んで利用するAIのニーズが高まっている。これを『エッジAI』という。具体的な技術的差異としては、従来のAIはクラウドサーバー側で学習してエッジ側と通信する際に通信遅れが発生することがあるが、それに対し『エッジAI』は、エッジ側で学習と予測を完結して行うことで、通信遅れを発生させず高速データ処理が可能である。これにより産業ロボットや自動運転車など、エッジデバイス上でのリアルタイムな制御が求められる領域では、『エッジAI』が必要となるのである。
2018年8月「大学発ベンチャー表彰2018~Award for Academic Startups~」における、経済産業大臣賞を受賞。2018年3月「起業家万博」にて総務大臣賞、 2017年2月株式会社日本総合研究所主催 「未来2017」最終選考会にて日本総研賞など、数多くのベンチャーアワードを受賞。
経済産業省の育成プログラムであるJ-Startupにおいて、日本のユニコーン企業(時価総額1,000億円以上の未上場企業)候補92社に選出。
2019年11月には、総額約3億円の第三者割当増資を実施(引受先:三井住友海上キャピタル株式会社)。当社はこれまで、2017年に約2億円を調達しており、この度の調達により累計調達金額は約5億円となる。
事業内容
人工知能の研究および開発
提供サービス
「Deep Binary Tree」
機械への組み込みを前提に開発したAIアルゴリズム。超軽量で動作、高速データ処理、リアルタイム学習、スタンドアローンを可能とした。
コンピュータ自身がリアルタイムで学習し、精度の高い予測ができる、機械制御発の世界最速AIプログラム。メンテナンスフリーで軽量実装、高速学習、高精度、安定動作を実現しており、IoTエッヂデバイスでのリアルタイム学習が可能。「Deep Binary Tree」は、昨今注目を浴びている「Deep Learning」とは根本的に別のアルゴリズムで構成され、機械制御や統計解析などで高精度な学習解析、動的な追加学習を得意とする。
他、DBT SaaS、解析サービスを行っている。
主な受賞・採択歴
- 「X-HUB TOKYO GLOBAL STARTUP ACCELERATOR」第1期モビリティコースに採択
- 2019年度知財アクセラレーションプログラム「IPAS2019」(特許庁)第1期支援先に採択
- 平成28年度起業家万博 総務大臣賞・セールスフォース賞、キャナルベンチャーズ賞
- 大学発ベンチャー表彰2018 経済産業大臣賞 受賞
- J Startup企業入選
- MUFG RiseUpFesta2018 ロボット・先端技術部門 最優秀賞
- イノベーションリーダーズサミット TOP20
- フォーブスライジング スタートアップ TOP20
- SEMICON Japan2018 Innovation Villageピッチ グランプリ
- MicrosoftInnovationAward2018 優秀賞
- SPARK! TOHOKU NICT賞
- スタートアップワールド TOP10 日本マイクロソフト賞
- マリンテックグランプリ 三井化学賞・日本ユニシス賞
- 未来2017 日本総研賞
経営者プロフィール
代表取締役/CEO 出澤 純一
2004年早稲田大学ビジネスコンテスト「ワセダベンチャーゲート」最優秀賞、2008年早稲田大学大学院理工学研究科精密機械工学専攻、修士卒業後は会社経営と並行しAIアルゴリズム研究も行う。2016年12月株式会社エイシング代表取締役CEO就任。
【略歴】
2004年12月 早稲田大学主催 第一回「ワセダベンチャーゲート」ビジネスコンテストで最優秀賞受賞
2006年3月 早稲田大学 理工学部 機械工学科 学士卒業
2007年8月 早稲田大学発ベンチャーとして株式会社ひらめきを設立代表取締役就任
2008年3月 早稲田大学理工学部理工学研究科精密機械工学専攻修士卒業
2016年10月 岩手大学工学研究科電気電子情報システム工学専攻博士課程入学
2016年12月 株式会社エイシング(AISingLtd.)を設立代表取締役就任
取締役CTO/DirectorCTO 金天海
岩手大学准教授早稲田大学博士卒。ホンダリサーチインスティチュートジャパンを経て、2013年より岩手大学、DeepBinaryTreeの基礎理論を考案し、2016年に株式会社エイシングを創業。文部科学省科学技術政策研究所NISTEPAward等。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)