発展途上国や教育現場向けに超音波スキャナーなどのジェネリック医療機器を開発・提供。医療の行き届いた社会を
レキオ・パワー・テクノロジー株式会社
画像取得先: http://www.lequiopower.com/?lang=ja
会社概要・事業内容
会社概要
ジェネリック医療機器事業にて、医療機器へのアクセスの限られている開発途上国における、保健レベル向上へ寄与する製品開発、販売を行う企業。
必要とされるところに、日本で磨かれてきた技術を集結させ、余計なコストを製品価格に載せることなく、安価に提供することが本事業の特徴。上記活動を推進するためにも、機器販売だけではなくITを最大限活用して日本の優れた診断技術を持った医師のスキルを、世界中の医療従事者へ技術移転することにも取り組んでいる。沖縄のメリットを最大限生かし、世界をキャンバスにしてのびのびと絵を描く、が当社のモットーである。
発展途上国向けや教育現場向けに開発した超音波スキャナーが主商品。
2018年6月、経済産業省 J-Startup企業に選定。
コンセプト
「ジェネリック医療機器で目指す、医療の行き届いた社会」
当社が考えるジェネリック医療機器とは、特許権が期限を迎え低価格で生産が可能になったことで、教育現場や自由診療領域、さらには発展途上国に普及していけるようになった機器である。
医療機器とジェネリック医療機器は、その社会的役割が異なる。すなわち我々は、大手メーカー製品が十分に行き渡っている保険診療領域ではなく、高価であるゆえに医療機器が必要であっても購入できず不足しがちな領域への普及を使命とし、販売していく。
プロダクト
超音波画像診断装置(エコー)
発展途上国向けや教育現場向けに開発した超音波スキャナー。日本の保険診療現場や欧米の医療現場で使用されている超音波画像診断装置の価格常識を覆し、圧倒的低価格で提供できるように製品設計されている。
PCにUSB接続することで駆動電力を確保し、停電時にもPCバッテリーで使用することができるため、野外や不安定な電気事情でも使用可能。
装置自体は約170g〜270gと非常に軽量で携帯性に優れている。万一の故障・破損においても分解や修理ではなく、現地の当社エージェントによる交換対応が可能。
独自の機能、SyncView(シンクビュー)は撮影部位・角度をより感覚的に確認可能。本機能を用いて撮像すると、走査する手元の画像と超音波画像がセットで記録されるため、従来から使用されているボディーマーク機能に比べ、当てている部位やプローブの角度がより簡単に確認できる。当て方の参照が容易であることから、E-教材としての活用、復習や意見交換、アドバイスを受ける際に役立つ。
日本の誇る電源技術、センサー技術、アナログセンシング技術、画像化技術を活用し、USB接続という非常に限られた電力量のなかで可能な限りの解像度を確保している。
「US-304」
アフリカの高い妊産婦死亡率・乳幼児死亡率低下のために開発。低消費電力に優れ、重量170gと、抜群に軽量のため携帯性に優れた製品。
※日本における医薬品医療機器等法における医療機器製造販売認証(以下、医療機器認証)を取得していないため、本製品の使用に際しては、当該国で医療機器認証が得られているか要確認。
「PsCAM US-304A」
より高解像度な超音波画像を提供。各国における医療機器認証対応品。但し、一部の国以外では医療機器認証を取得していないため、本製品の使用に際しては、当該国で認証が得られているか要確認。
※コンベックス型、リニア型あり。
※日本国内においても医療機器認証は取得しておらず。
「fSTシリーズ」fST9500、fST9600
教育用に低価格で高解像度のエコーを使えるよう、非医療機器グレードを設定。
※コンベックス型、リニア型あり。
※日本を含めいかなる国の医療機器認証も取得していないため臨床には使用不可。
受賞歴等
- 2017年6月 情報処理推進機構「先進的IoTプロジェクト支援事業」
- 沖縄県「沖縄アジアITビジネス創出促進事業」に採択
- 2017年3月 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定
- 2015月1月 スーダンにおける普及実証事業がJICAに採択
経営者プロフィール
代表取締役 河村哲
(同社Webサイトを基に当社編集)