音声処理&異音検知プラットフォームを基盤にAIソリューションを開発する産総研発、音声特化のAIベンチャー
Hmcomm株式会社
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会社概要・事業内容
会社概要
国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)発のベンチャー企業として、産総研独自の音声処理技術を用いた要素技術の研究・開発、ソリューション・サービスの提供を実施。
主なサービスはディープラーニングを用いた「音声認識処理、自然言語解析処理を用いたプラットフォーム」と「異音検知解析処理を用いたプラットフォーム」。
音声処理プラットフォーム「The Voice」と異音検知プラットフォーム「FAST-D」を基盤とし、「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」を理念としている。
これまで培ってきた音声認識技術で、コールセンター・オペレーションの効率化AIソリューション「VContact」や、AIオペレータ―を実現したAI自動応答システム「Terry」など、コールセンター業界に特化したソリューションを複数展開。
また、先進諸国が直面する人や社会の複合課題を解決するための新たな学術領域、サイバニクスの事業を推進。サイバニクスとは、人、ロボット、情報系を中心として、脳・神経科学、行動科学、ロボット工学、情報技術(IT)、人工知能、システム統合技術、生理学、心理学、哲学、倫理、法学、経営などの異分野を融合複合した新領域となり、当社は音に関する必要機能の社会実装を担当している。
2019年2月には、異音検知プラットフォーム開発事業がNEDOの「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」に採択。業界横断型異音検知プラットフォームの構築・機能実装を開始。
本事業では、当社独自の異音検知AIプラットフォームFAST-D(Flexible Anomaly Sound Training and Detection)の研究・開発実績をベースに、マイクの集音データから正常・異常等を判定するAIモデルの作成や、リアルタイムの異常通知、各事業者が提供するサービスと開発したAIモデルの連携、各社エッジデバイスとの機能連携等の機能を有する業界横断型のSaaS型AIシステム開発を実施。対応業界としては、防犯、畜産、インフラ、モニタリング領域を中心に幅広い業界で活用できるシステムの提供を目指す。
関連取得特許
- 特許4604178「音声認識装置及び方法ならびにプログラム」
- 特許4997601「音声データ検索用WEBサイトシステム」
- 特許5366169「音声認識システム及び音声認識システム用プログラム」
プロダクト
当社の独自技術により音声データ活用の場を幅広く提供。オープン・プラットフォームとして、アライアンス・パートナーと積極的に共創し、「音・声」を活用したお客様のビジネス成長に貢献。
<音声認識/自然言語処理ソリューション>
音声認識クラウド・プラットフォーム「The VOICE JP」-音のIoTプラットフォーム
全てのサービスのベースとなっている音声認識技術プラットフォーム。
- あらゆる声質・アクセント・スピードに対応
→自然な発話での音声認識を実現する音響学習技術 - 業界・社内用語・新語を日々言語学習、自社向けに最適化
→「金利」、「赤残」などの業界・社内特有の用語・略語・フレーズ、「Instagram」、「フィンテック」などの新語・時事用語・流行語・芸能人名などにも対応。誤認識された場合の訂正・単語登録、メール・word・CRMなどの社内データやインターネット上のテキストデータから最新用語・話題の学習を行うことで、日々、自社向けに進化し続ける。
クラウド×音声認識「VBox」
・動画データのクラウド型音声データ自動テキスト化サービス
・クラウドに音声データ
コンタクトセンター向けソリューション「VContact」
・音声認識でリアルタイムにテキスト化
・通話中キーワード検出によりFAQ表示
・通話終了後、対応内容を自動的に要約
CRM向けソリューション「VCRM」
スマホで業務日報作成、報告書作成、作業報告書等作成ソリューション
骨伝導×音声認識「VBone」
骨伝導イヤーマイクを使用し、工事現場、工場、倉庫等の録音の中での音声認識。作業チェックリスト、作業報告書作成等
AI自動応答システム「Terry」
・AIオペレータが自動応答で電話対応
・24時間365日自動受付
・自然言語処理を実施することにより、日本語のゆらぎに対応
会議向けソリューション「VMeeting」
雑音除去により、クリアに音声を録り、会議議事録作成ソリューション
<異音検知・音のIoTソリューション>
「FAST-D」
異音検知プラットフォーム「FASTD」プラットフォーム・アーキテクチャー。ユーザーの環境・目的に合わせた集音デバイスによって集録された音響・振動データに対し、適切な前処理、ディープラーニング等を用いた特徴量抽出を実施。データに合わせた様々な異常判定アルゴリズムによる異常検出を実施する際に、一般的に異常データの発生頻度は低く、収集が困難な場合が多いため、この課題を解決するために、本プラットフォームでは、正常データから初期モデルを構築している。初期モデルに基づく運用過程で得られた異常判定データの成否に対するユーザーのチェック(当社が産総研技術移転および独自研究開発で培った音響、言語学習を行うことで、より高精度な異常判定モデルをシステムに反映させることが可能)によるモデル更新を行う「教師あり学習」機能と正常データからモデル作成をアプローチする「教師なし学習」機能を可能としている。
モーター駆動系の故障予防・安全性向上[車内外音収集]
車内外異常音検知モニタ/異常個所特定分析 → 自動制御警告、ブレーキ等
家畜健康管理と品質・生産性向上[鳴声収集]
感染病・発情検知モニタ/固体別管理分析 → 感染予防・早期措置
生活弱者の保安・安全・防災対応支援[生活音収集]
家庭内危険音検知モニタ/危険音分析 → 自動通報、各省連携、地域連携
機械・製造設備の故障予防・早期対応[機械設備音収集]
摩擦・駆動異常検知モニタ/部品交換時期分析 → 故障予防措置、早期交換対処
受賞歴
- 2019年02月「EY Innovative Startup 2019」受賞
- 2018年3月「2018年 JEITA ベンチャー賞」受賞
- 2017年12月「Mornig Pitch Special Edition 2017 Tech Impact」(12/19)のピッチコンテストに選出
- 2017年12月「IBARAKI TECH PLANTER(茨城テックプランター)最終選考会」(12/9)にファイナリストに選出
- 2017年11月第45回東京モーターショー2017のピッチコンテスト「選び抜かれたベンチャー経営者」入賞
- 2017年9月NEDO、AIベンチャーコンテストで最優秀賞を受賞
- 2016年4月Microsoft Innovation Award2016ファイナルピッチでTheBridge賞と審査員特別賞を受賞
- 2015年10月アジア最大級のオープンイノベーションの式典「ILS」で人気TOP10企業に選出
経営者プロフィール
代表取締役CEO 三本幸司
2012年07月24日H&Mコミュニケーション株式会社(現Hmcomm株式会社)設立
2012年07月01日MCPCモバイルコンピューティング推進コンソーシアム顧問就任
2012年06月30日退任(46歳)/独立
2012年05月25日一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)理事就任
2007年06月25日取締役就任
1986年01月04日富士ソフトウェア株式会社(現富士ソフト株式会社)入社
常務取締役CTO 上野修
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)