「ロスゼロプロジェクト」で日本のフードロスを減らしながら途上国支援などの社会課題解決を図るベンチャー
株式会社 ビューティフルスマイル
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会社概要・事業内容
会社概要
「フードロスを減らし、笑顔の連鎖へ」を合言葉に
- カンボジアの子どもたちへの教育支援・若者の就業支援
- 日本のフードロスを削減
この2つのミッションを同時に実現するため、「ロスゼロプロジェクト」を行うベンチャー。
社会には、規格外というだけで食品が破棄されてしまう「フードロス」問題がある。しかしその中には、「形が不揃い」「規格外」などの味や品質には全く影響がないものが多く存在している。おいしく食べられるのに破棄してしまうのはもったいない!その食品たちを何かに活かせないか?「ロスゼロ(フードロス・ゼロへ)」は、そんな思いからスタートした。
おいしいのに破棄される食品たちに光を当てて製品化。販売することで得た収益の一部を社会貢献に役立てようというのが「ロスゼロ」プロジェクトである。
事業概要
- 女性・若者の自立や社会進出、児童の健全なる育成を支援する事業
- Eコマース事業の企画・開発・制作・販売業
- 各種講演会、セミナー、コミュニティの企画・開催・運営業
- 商品・サービスの企画・開発・プロデュース・販売業
- 前各事業に関わるコンサルタント業
- 執筆業
- WEBサイトの企画・制作・運営業
- 各種ツアーの企画・プロデュース業
日本のフードロスの現状
環境省及び農林水産省による推計の結果として、平成26年度における食品廃棄物等は約2,775万トン(前年度約2,797万トン)、また、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品、いわゆる食品ロスは年間約621万トン(前年度約632万トン)。
これは、飢餓に苦しむ人々への世界の食料援助量が年間約320万トンであるのに比べて非常に大きな数字である。
「LOSS ZERO(ロスゼロ)」とは
メーカーと生活者(企業)をつなぐプラットフォーム。
ロスゼロは年間約140万トンの食品ロスが発生している「食品製造・加工メーカー」で発生するロスに注目している。
具体的には、規格外品や製造余剰品、賞味期限が残り1か月程度になった「食するに何ら問題がなく味が変わらないもの」を、消費者や企業につなげるプラットフォームである。
LOSS ZERO(ロスゼロ)のしくみ
「ロスゼロプロジェクト」は、日本のフードロスを減らしながら、 途上国支援などの社会課題解決を図ることをビジョンとし、食品製造・加工の過程で生まれたロスに光をあてて付加価値あるものに生まれ変わらせ、手頃な価格で消費者に届けることと、 収益の一部を国内外の社会課題解決に回すことがミッション。 ロスゼロの取扱品は、同プロジェクトへの賛同会社から 規格外食品や生産余剰品の提供を受けたものである。
食品メーカーは、食品を提供することで、フードロス削減という社会問題へ貢献するとともに、食品提供をすることで間接的に認知度や企業イメージの向上を図ることができる。「LOSS ZERO」は、食品メーカーと購入者のプラットフォームとして商品の販売・ブランディングを行い、フードロス削減とともに売り上げの一部を発展途上国支援に回し、その活動をSNSを通じて報告・発信。
購入者は、美味しくお得な食品を購入することで、ロス削減につながるとともにフードロスという社会問題についてみんなで考える機会になる。また、SNSなどで情報を拡散することで社会全体のフードロスの意識を高めることにつながる。
カンボジアの子どもたちへの具体的支援
- 教材購入・寄付
Kompongtria Elementary school, Preyveng Province (プレイベン州コンポントラ小・中学校)の生徒約200人に、学年の状況に応じた教材を購入。
国語、算数、理科など基本教科を優先して購入。
教材がなくて学習意欲を持ちながら、思うように学習できない現状を少しでも好転させる。 - トイレセットの設置
Kompongtria Elementary schoolにほど近いMemol elementary schoolのにトイレの環境をきちんと整える。劣悪な生成環境で健康的な日常生活を送ることさえ難しい状況を変える。 - 教育支援・職業訓練提供のNGOに寄付
フランスがカンボジアで運営する児童施設で、約6000人の児童が在籍。教育を受けるのが困難な環境にある子供に学習の場を提供し、会で活躍する大人の育成を目指して多の職業訓練プログラムを運営しているNGO『PSE(Pour un Sourire d’Enfant:子供たちの笑顔)』に寄付する。
経営者プロフィール
代表取締役 文美月
リトルムーンインターナショナル株式会社 創業者・現取締役副社長
内閣府・男女共同参画局「アジア太平洋で輝く女性の交流事業」 調査検討委員
特定非営利活動法人・同志社大学産官学連携支援ネットワーク 理事
近畿経済産業局 女性起業応援プロジェクト 「LED関西」 メンター
奈良県出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本生命の総合職として融資に関わる。
留学・結婚・出産を経て2001年に自宅のPC一台でネットショップ起業。
ヘアアクセサリー品揃え日本最大級一万点、販売累計420万点のECサイト『リトルムーン』を育てる。
受賞確率1%以下と言われる楽天市場Shop of the Yearを3度受賞。
そのほか、「ネットショップ大賞」中小企業部門最優秀賞を入賞するなど、EC業界アワード受賞多数。
2010年より、使われなくなったヘアアクセを日本全国で回収、
ラオスやカンボジアなど発展途上国の少女に寄贈する活動を開始(累計2万点)。
それらの一部をカンボジアで販売し、売上金で奨学金創出や若い女性への美容師育成プログラム支援に取り組む。
2012年楽天市場44,000店舗のうち一社のみに贈られるCSR賞を受賞。
2017年2月 関西テレビ「ソーシャル映像祭」入賞。
同年6月ソーシャルイノベーション「グリーンオーシャン大賞」入賞。
2011年より、ECに関するテーマほか、
女性の起業や活躍支援に関するテーマで全国で講演をスタート。
主に行政や大学などで講演を行う。
2014年、タイ・バンコクで開催されたアジア女性社会起業家セミナーにてITマーケティング講義を担当。
2015年、著書『悩みと向き合える女性は、うまくいく』(KADOKAWA)出版。
2016年、内閣府の「アジア太平洋で輝く女性の交流事業」 の一環として国際シンポジウムに登壇、2017年から同事業の調査検討委員を拝命。
(同社Webサイトを基に当社編集)