自律移動型警備ロボット「SQ-2」。画像認識やセンサー技術など高度なテクノロジーで巡回警備の人手不足を解消
SEQSENSE株式会社
画像取得先: https://www.seqsense.com/
会社概要・事業内容
会社概要
JAXA(宇宙航空研究開発機構)のはやぶさ/はやぶさ2プロジェクトメンバーをはじめ、20年以上フィールドロボットの開発に携わっている明治大学理工学部の黒田洋司教授らが設立した自律移動型ロボットを開発するスタートアップ。
世界最高レベルのロボット、クラウド、人工知能技術を融合し、警備業務を行う、自律移動型警備ロボットシステムの開発・製造を行っている。
自律移動型ロボットは、レーザースキャナーを用いた3次元マッピング技術でロボット周辺の環境をリアルタイムに把握し、その形状から人間を判別することができるため、人間が存在する商業施設やオフィスビルなどの環境下でもGPSや事前の地図情報無しにスムーズに移動できる点が特長。
24時間の巡回警備を要する施設内の警備など高度なセキュリティレベルを求められる一方で、人材の確保が難しい領域からサービスの提供を始め、その後は、自律移動型ロボットの活用が望まれる分野に合わせた機能開発を行い、サービス提供領域を広げていく予定。
超高齢化の歯止めが全くきかないこの国で、労働力不足は国の根幹すら揺るがしかねない深刻な問題となっている。その中でも警備業界は求人倍率が6倍を超えるほど人材がひっ迫。当社が開発・製造する自律移動型警備ロボットは、労働力不足問題の一つの解決策となる。ただし、すべての業務をロボットが行うのではなく、ロボットに適した業務はロボットが行い、高度な判断を伴う業務は人が担当することで“労働力の最適化”と“人とロボットの分業化”を目指す。
実用的な業務を高精度でこなす業務ロボットこそが、世界で最も高齢化が進んだこの国において本当に必要な存在だと確信し、エンターテイメント主流の“コミュニケーションロボット”ではなく、本当に人類、社会のためになる“ロボット産業”の創出こそが当社の社会的使命だと考えている。
事業概要
- 自律移動型ロボット及びその関連製品の開発
プロダクト
「SQ-2 SECURITY ROBOT」
SQ-2は、画像認識技術やセンサー技術など高度なテクノロジーを駆使することで生まれた自律移動型のセキュリティロボット。人手不足が深刻な巡回警備業務を人に代わって、もしくは人と分担していくことが可能となる。人手不足というこれから日本が抱える課題の具体的な解決策となるばかりか、充電時間を除く、全ての時間で稼働できることからコストの効率化にも貢献する。
- 3D LIDAR
独自の3Dライダーを搭載。自己位置特定と3Dマップを作成する。超音波センサーと組み合わせることで超近距離にある障害物も感知し衝突を回避する。 - 360度カメラ
3方向につけられた魚眼レンズで常時360度の撮影を実現する。 - 高解像度カメラ
ボディ前方に高解像度カメラを搭載することで、画像処理による警備タスクをこなす。 - サーモセンサー
人間の目では難しい、火災等のリスクとなる異常熱源を感知することが可能となる。 - 自動充電
バッテリー残量が減少した場合、自動的に帰還し充電・再始動するため、充電のオペレーションは一切不要。
重量65kg
全長1,300mm
稼働時間 最大10時間(実稼働6時間)
充電時間 フル充電1時間(実務上は0.5時間)
経営者プロフィール
代表取締役CEO 中村壮一郎
京都大学法学部卒
東京三菱銀行、シティグループ証券、Citigroup Global Market Inc. (New York)を経て、独立。中小企業向け融資や、LBOファイナンスに従事。
京都大学ではアメリカンフットボール部主将。ALL JAPANにも選出。大学卒業後は、三菱東京UFJ銀行にて中小企業融資を担当。その後、シティグループ証券に転職。2006年から2008年はニューヨークオフィス勤務。2012年に独立し、ベンチャー企業の財務、経営に携わる。2015年よりSEQSENSE立上げプロジェクトに参画。2016年10月創業と共に代表取締役就任。東京工業大学アメリカンフットボール部ヘッドコーチも務める。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)