人間の脳の「海馬」の仕組みを活用した新AI技術を独自開発。エピソード記憶編集『epiRobo』で幅広い事業を展開
株式会社ロボケン
画像取得先: http://robo-ken.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
Deep Learning(深層学習)等のAI技術に加えて、人間の脳の「海馬」の仕組みを活用した独自の新しいAI(エピソード記憶編集『epiRobo』―特許出願中―)モジュールをコア技術とした事業展開を図っているAIベンチャー。
2014年1月に設立。主としてAI研究開発とシステム開発を行っており、AI研究開発については、「真の人間の脳を創る」ことを目標に、独自のコア技術を従来のAI技術に加えることにより、新たなAIの構築を目指している。
2018年4月には、事業の飛躍的拡大を推し進めるため、「東京神奈川イノベーション応援1号投資事業有限責任組合」を引受先とする第三割当増資を実施。
「epiRobo」とは
当社独自の人工知能技術。脳の器官のひとつである「海馬(かいば)」からヒントを得て、開発した。人間はエピソード記憶を持っているが、このエピソード記憶を蓄積しているのが、脳の「海馬(かいば)」の部分である。「エピソード記憶」と想像の関係はいまだ議論されているところだが、当社は、「エピソード記憶」をうまく利用することで人間らしい会話や想像を実現すると考えている。当社は海馬の「エピソード記憶」がうまく編集されることで、「文脈」を保った人間らしい会話が実現されているとして「epiRobo」という独自技術を作った。「epiRobo」は、「強化学習」とはまったく異なる仕組みを用いている。従来の「強化学習」では、新しい問題に対しては学習をやり直し、過去に学習した内容と矛盾している場合にはその内容を消去してしまう。これだと、経験が生かされない。しかし、「epiRobo」は、過去の経験(成功・失敗・矛盾)をエピソードとして記憶その経験を活かした対応をする。「epiRobo」はAIにおいて新たな革新をもたらすものであり、ディープラーニングに並ぶ技術であると当社は考えている。
AI事業
- CORE TECHNOLOGY開発とプロダクトソリューションへの展開
- 画像認識と食品安全支援/小型生体画像認識AI
-リアルタイムで衛生状態をモニター、判別が可能。
-遠隔地、閉鎖環境でも判別が可能。 - ライブ面接ソリューション/ニューロAI
-生体信号から感情・精神状態をリアルタイムで分析。 - 医療データマイニングによる医療支援
-医療事務効率化支援AI技術開発。
-遠隔医療支援用バイタルサイン分析技術開発。 - その他の基礎技術開発(対話システム)/独自技術
「epiRobo」
エピソード記憶編集のプロジェクトへの応用(特許出願中-出願番号:特願2018-020046)
「JDB/NLP」(Japanese Dialogue robot) /(Natural Language Processing)
システムとユーザーの対話システムを簡易に構築できるプラットフォーム
ロボケン「採用AIシステム」/脳型DB
既存のRDBに対し、環境に応じた最適解を抽出し、重みづけ処理並びにクレンジング を自力実施 (特許出願中-国際出願番号:PCT/JP2018/022438)
AI開発実績(2017年~)
「画像認識AIプロダクト」
2017年以降、アース環境サービス株式会社と連携し、現在、熟練技術者が行っている蚊、カビ、虫等の識別に画像認識AIを取り入れることにより、高度な測定を実現しており、既に約10件の継続受託実績となっている。
「性格診断アプリと対話アプリの作成」
豊田通商株式会社と会話から感情を推定する機能を備えたアプリの開発を行い5月末に納入。
「音声認識AIプロダクト」
高精度マイクロ音声認識AIエンジンの開発の一部を、公益財団法人東京都中小企業振興公社の新製品・新技術開発助成事業の助成を受けて、ネットワーク無しで音声認識&音声合成可能なOn-boardソリューションを開発。
「社員教育研修AIプロダクト」
社内人事教育システムに係るプロジェクトをアース環境サービス株式会社と開始
沿革
2014年1月 株式会社ロボケン設立。システム開発事業スタート。
2014年2月 特定労働者派遣事業届出
2015年3月 AIに関する研究会の運営スタート
2015年7月 AI研究開発事業(旧体制)スタート
2015年11月 オフィス移転
2016年5月 横浜国立大学と産学連携
2016年7月 育児と仕事の両立支援について行動計画(2019年6月30日まで)を策定
2016年12月 東京工業大学の産学連携会員登録
2017年1月 AI研究開発事業(新体制)スタート
2017年7月 自社独自AI技術「epiRobo」開発
2017年7月 株式会社アルコパートナーズを引受先とする第三者割当増資を実施
2017年11月 アース環境サービス株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施
2017年12月 新オフィス(開発拠点)設置
2018年3月 東京神奈川イノベーション応援1号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施
経営者プロフィール
代表取締役 寺田宗紘
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)