AIなどの新技術と、小売業を中心とした豊富な実績を活用。「AIカメラ」や「需要(売上)予測」などを開発・提供
AI TOKYO LAB株式会社
画像取得先: https://aitokyolab.com/
会社概要・事業内容
会社概要
AIテクノロジーを基に、人間の無限のアイデアを付加価値とし、小売業とそこで働く人々の未だない革新的な未来を創造するスペシャリストチーム。
AI(人工知能)をはじめとするテクノロジーを活用し、リアル店舗やそこで働くたくさんの人を「コスト」として考えるのではなく、「資産」として捉え、「店舗」×「人」×「テクノロジー」の組み合わせによって生み出される価値の創出を追求する。
設立以来、企業の生産性向上及び業務効率化を実現するAIソリューションの開発、並びにコンサルティングを行なっており、設立からわずかながら、トヨタ自動車、Panasonic、KDDIなど大手企業を中心とした顧客企業からAIソリューションパートナーとして評価を得ている。
AIに代表される新技術と、小売業を中心とした豊富な実績を活用し、様々な分野における業務課題の抜本解決と、新しい価値の創出に貢献。北海道大学内にある、当社のR&D拠点「AI HOKKAIDO LAB」では、独自のデータ資産をベースに先端研究を推進し、日々新しいソリューションを開発している。
2019年2月、AIソリューションの開発に経営資源を集中するため、AI受託開発事業及びAI人材育成事業を会社分割により設立する新設会社へ承継し、新設会社の全株式をサツドラホールディングス株式会社よりココン株式会社へ譲渡。
新設会社が「AI TOKYO LAB株式会社」の商号を承継。
分割会社はAWL株式会社へ商号変更。引き続きサツドラホールディングスのグループ企業の一員としてリテール向けSaaS事業に経営資源を集中する。
事業内容
- AI受託開発事業
- AI人材育成事業
- AIソリューション事業
提供サービス
AIカメラ
店舗に設置したカメラで、来店顧客の人数や属性を把握することはもちろん、店舗内の回遊導線や行動分析、可視化することで、マーケティング戦略に沿った顧客が来店しているかの計測や、棚割や陳列が、購買行動に適切につながっているかを把握し、PDCAを増すことが可能に。AIカメラは、高度な防犯カメラ機能も兼ね備えているため、複数のカメラを設置することなく、1台だけで「マーケティング+防犯+業務効率化」の機能を満たすため、コストを最小化することが可能。
需要(売上)予測
様々な要因で変化する店舗への来店数や商品別の売上などを予測し、これまで熟練店長や本部スタッフなど特定の人材のみで行っていた予測業務を効率化し、精度の高いPDCAを実現することができるソリューション。
例えば、店舗にどれぐらいの来店数があるか、それによってどれぐらいの売上が予測されるのかを過去の販売データやキャンペーン、地域の天候や周辺のイベント情報を加味しながら予測し、その結果これまで予測に費やしていた時間を有効に活用することが出来るようになり、需要予測の結果を詳細に検証していくことで人とAIの共存による優れたデータベースを育む。
シフト自動作成
店長が経験値で作成していることの多いシフト表の作成は、社員、パート各々の勤務希望を加味し、スタッフのスキルや生産性を考慮して配置する必要があり、頭を抱える業務の一つ。
また例え時間を掛けてシフトを作成したとしても、実際の現場では計画通りに動いているとは限らず、社員が商品の品出しをしていたり、レジ対応の応援で当初予定していた業務ができなかったということが頻繁に起こる。AIシフト自動作成は、各スタッフの希望や売上予測に応じた生産性の最適化を考慮したシフト作成を自動化することに加え、AIカメラと連動することで、実際のシフト計画通りに作業を行うことができたかどうかをチェックし、計画と実績の差分をフィードバックすることで、PDCAを回し、より高い精度のシフトの自動作成が可能となる。
レコメンデーション
多様化する顧客ニーズに対して、理想となるのは一人ひとりに対するマーケティングオファー。レコメンデーションは、顧客の来店履歴やECサイトでの閲覧履歴、アプリ操作履歴などの多角的な情報からその人にピッタリのチャネルでクーポンやキャンペーンを届けることが出来、ピンポイントの購買機会を創出することができるソリューション。
顧客にとって潜在的な欲求解消や、かゆいところに手が届くをAIによって提供することができる。
AIコンシェルジュ
探している商品や店舗施設について音声一つで簡単に質問できるAIスピーカーは、店員を介さないバーチャルコンシェルジュとして顧客のニーズに応えるソリューション。
例えば、外国人顧客に対する多言語対応では、その顧客に合わせた言語で的確な返答を実現。また、AIレコメンデーション機能と掛け合わせて、おすすめ商品を案内することができ、より購買意欲を促すことが可能。初期対応をAIスピーカーが担うことで、店員が見当たらなくて問い合わせができないという顧客側のストレス緩和と、人手が足りなくてきめ細かい対応が難しい店舗側の課題を、同時に解決することができる。
AIミニラボ
「AIミニラボ」は、自社でAI導入を検討されている企業のお悩みの声から生まれた、AIリサーチ・研究プログラム。
「自社でAIのプロトタイプを開発しているが、難しいポイントがあり手伝って欲しい」
「AI導入を検討している領域での最先端の論文を要約してレポートして欲しい」
など、当社がこれまで蓄積してきたAI開発のノウハウを元に、1ヶ月〜の単発契約で、AI開発を支援するサービス。必要に応じて、北海道大学のAI研究室などとの共同研究もコーディネート可能。
AI人材育成講座
世界で80万人不足すると言われるAI人材の育成が課題となる中、大企業を中心に、自社内でのAI人材の育成ニーズが急速に高まっている。
当社では、ビジネス職向け、技術職向けの多様な人材育成カリキュラムを構築しており、産官学連携により、幅広く提供。
新入社員向けにビジネス教養としてAIの基礎を2時間で教える講座、ビジネス職向け、AI開発をプロジェクマネージャーとして適切にディレクションするための講座、そして、AI開発を推進していける人材を育成するためのエンジニア向け講座など、企業のご要望に応じてオーダーメイドで提供している。
AI受託開発
当社はこれまで多種多様な業界でのAI開発の支援を行ってきた。
自動車、金融、メーカー、通信、リテール、メディア、物流、外食など大企業を中心とした開発依頼に対して、適切な体制を構築し、顧客のニーズに沿った最適な手法を選択し、密にコミュニケーションをとりながら、フレキシブルに、高い満足度でAIシステムを納品している。特定のプラットフォームやサービスに依存することなく、顧客の側に立ったベストな選択を提案できるのが強み。
経営者プロフィール
代表取締役社長 小野良太 博士(情報科学)
北海道大学博士後期課程修了(情報科学)。
主に最適化問題、マルチエージェントシミュレーション、情報推薦、観光情報について研究。
在学中に北海道大学川村教授らと共にAIベンチャーを設立し研究開発事業やイベント情報配信サービスの開発・運営に中心的に携わるなどAIブームの到来前から自然言語処理や最適化等の技術をアカデミック、ビジネス両者において取り組む。
博士号取得後はベンチャーを続けながら北海道科学大学や北海道情報大学の非常勤講師を兼任し、情報処理や観光情報に関する講義を担当。
自身のAIノウハウをより現場に近いところで活かしたいとの思いでAI TOKYO LABに入社。
2019年3月より代表取締役社長に就任。
取締役会長/ Founder 北出宗治
⼤学在学中からインターネットビジネスを始め、IT⾰命の可能性に魅了され、⼤学卒業後は⽶コンサルティング会社(D.C.)、⽶レコード会社(N.Y.C)にてリサーチ&マーケティングを担当。
帰国後、GABAマンツーマン英会話のIT部署の立ち上げに参画し、WEBマーケティング部を統括する事で、同社の株式上場に貢献。 その後、ライブドア社にてメディア事業部マネージャー、GMOマーケティング社にて取締役を務めた後、電通isobarなどで⼤⼿企業を中⼼にコンサルティング、ソリューションサービスを提供。
2015年に北海道大学川村教授との出会いをきかっけに、AIの社会実装を推進していくべく、2016年6月にAI TOKYO LAB株式会社を創業。
2019年3月にAI TOKYO LAB株式会社の新設分割により、リテール向けAIソリューションに特化したAWL株式会社を創業し、同社代表取締役社長に就任。AI TOKYO LAB株式会社の取締役会長を兼任。
上級技術顧問/Founder 川村秀憲 博士(工学)
北海道大学教授・「SAPPORO AI LAB」ラボ長
1973年釧路生まれ。2000年3月北海道大学大学院博士後期課程修了。同大学助手、准教授を経て2016年同大学教授。2007年~2008年、日本学術振興会海外特別研究員、ミシガン大学客員研究員。2017年6月から北海道の人工知能(AI)の産業活用を広げるための産学官の組織「SAPPORO AI LAB」の座長に就任し、北海道のAI活用における中心的役割を担う。人工知能に関する発表論文多数。
(同社Webサイトを基に当社編集)