音声AI技術活用のリーディングカンパニー。音声対話システムのためのテクノロジースタック「mimi®」の研究開発
Fairy Devices株式会社
画像取得先: http://www.fairydevices.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
音声AI技術活用のリーディングカンパニー。
「使う人の心を温かくする技術開発」を理念として、音声認識関連処理・自然言語処理関連技術をコアとした音声対話システムのためのテクノロジースタック「mimi®」の研究開発とそのクラウド API サービスの運用、音声入出力ハードウェアシリーズ「Fairy I/O®」を中心に、「音×機械学習」の分野で事業を展開。アカデミックな周辺環境のもと、革新的な音声ソリューションの開発を目指し、基盤技術の研究開発とサービス応用に腰を据えて取り組んでいる。
VUI・VPA関連技術、音/音声認識と関連する機械学習諸分野の応用研究開発、及び対話システム・UXデザインの設計と評価に強みを持つ。
2019年には、京王電鉄株式会社(井の頭線下北沢駅)にて試験運用を開始する駅案内ロボットに、音声処理技術およびマルチマイクハードウェアを提供。当社が持つ音声処理技術により、騒音が多い駅構内の環境においても高い精度で音声対話が可能なロボットを実現。
また、NECの未来型教育京都モデル実証事業に「Fairy I/O® Tumbler」「mimi®」を提供。
生徒同士のディスカッションにおける「騒音環境下で」「同時に発話される」「発話者を特定し」「発話を個別にテキスト化する」という課題を、「Fairy I/O®」と「mimi®」により解決。正確な音声集音・認識を実現した。
業務現場における音声AI技術活用のリーディングカンパニーとして、デジタルトランスフォーメーションのさらに先の世界を見据え、これまでの音声認識技術では踏み込めなかった領域を、ソフトウェア・ハードウェアの一体開発によって切り拓いていく。
事業目的
- 使う人の心を温かくする一助となる技術開発
- 音声信号処理及び関連する自然言語処理分野の研究開発
提供サービス
「mimi®」
高度な音声対話システムを構築するための疎結合なソフトウェアスタックであり、マイクアレイ・フロントエンド処理機能を担う「mimi XFE」、多言語での音声認識及び翻訳機能、音声合成を担う「mimi ASR/TRA/TTS」、話者識別機能を担う「mimi SRS」、環境音識別機能を担う「mimi ESR」等からなるクラウドAPIサービス。「mimi」利用製品は、累計180万台に達します。
「Fairy I/O™」
「Fairy I/O」シリーズは、「mimi」の開発と運用で培われた知見を基に開発された、音声対話システムを構築する上で最適なホワイトレーベルハードウェア製品シリーズ。その第一弾として、先進的なスマートスピーカーに求められる機能を備えた、高さ14.5cm、直径7.5cmのタンブラー型マルチマイクハードウェア「Fairy I/O Tumbler」の企業向け販売をしている。これにより、難度の高い「クリアな集音」「正確な音声認識」にかかる開発工数を削減でき、お客様ブランドでのスマートスピーカー商品の開発や、先進的な音声ソリューションの開発が促進される。
音の入り口「Fairy I/O® Tumbler T-01」
マルチマイクハードウェア「Tumbler」は、「mimi」の開発と運用で培われた知見を基に開発された、音声対話システムを構築する上で最適なホワイトレーベルハードウェア製品。
一般的に音声認識処理の精度は、マルチマイク(複数マイク)である方が、精度が高まることが知られている。マルチマイクでの集音時に、マイクの異なる配置による音声の位相差や振幅差などを適切に処理することで、目的とする音声のみを強調することができ、それにより音声認識の精度向上がなされる。「Tumbler」は16chマルチマイクを搭載するため、発話のエリアを特定し、高精度の音声認識が可能。これにより、難度の高い「クリアな集音」「正確な音声認識」にかかる開発工数を削減でき、先進的な音声ソリューションの開発が促進される。
沿革
- 2008年~2009年
会社設立後最初の製品として、タブレットパソコン用プラネタリウムソフトウェア「StellarWindow(TM)」を開発し、国内・欧州を中心に販売。 - 2009年~2010年
IPA未踏IT人材発掘・育成事業に「センサーデバイスを活用した弦楽器自律演奏のための基盤ソフトウェア開発」が採択される。非公式の未踏勝手連より「スーパーチャレンジャー認定」を授与される。
これまでの活動成果をTEDxSeedsで発表(発表ムービー) - 2011年~
大学・研究機関等との各種共同研究を経て、「mimi®」の開発を開始。2013年より「mimi®」への DNN の応用を開始。2014年より実製品への実装とクラウド API プラットフォームの運用を開始。 - 2017年〜
基盤技術としての「mimi®」の研究開発を促進すると同時に、新たに「Fairy I/O®」シリーズを製品ラインナップに加え、音声ソリューションの探索と、サービス応用を開始。 - 2018年3月
株式会社DG Daiwa Venturesが運営する「DG Lab1号投資事業有限責任組合」等を引受先とする第三者割当増資の実施
経営者プロフィール
代表取締役 藤野真人
1981年埼玉県生まれ。2005年東京大学農学部生物情報工学研究室卒業、2007年東京大学大学院医学系研究科医科学専攻退学。
東京大学在学中に大学発創薬ベンチャー企業の創業メンバー(研究開発担当)として立ち上げに参画。同大学院医学系研究科に進学する傍ら、同社経営体制の変更に伴い代表取締役に就任するも、大学院課程での実習中の経験から「人の心に寄り添うモノの温かさ」に気付き、大学院を中退し、自ら起業することを決意。「使う人の心を温かくする一助となる技術開発」をテーマに、フェアリーデバイセズ株式会社を2007年設立。
(同社Webサイトおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)