AI時代に対応した次世代型スパコンクラウドプラットフォームなど、最新の高速演算環境を提供するベンチャー
エクストリーム−D株式会社
画像取得先: https://xtreme-d.net/
会社概要・事業内容
会社概要
2015年2月設立の、クラウドHPC(High Performance Computing)環境の構築運用自動化サービスを開発、販売するベンチャー。最新のハードウェア(CPU)をベースとする独自ベアメタルクラウドを構成し、CAEの他、機械学習・深層学習に適応した「XTREME-Stargate ™️ G2」をフラグシップモデルに掲げる。従来からスパコンを利用している製造業、金融業、創薬バイオだけでなく、高性能マシンの高度な演算機能がカギになるフィンテックや IoT(Internet of Things)、医療画像解析、機械学習・深層学習といった人工知能(AI)関連の企業や団体へマーケットを拡大。
2016年11月、クラウド上に顧客専用のスーパーコンピューターの構築運用制御のすべてを自動化するサービス「XTREME-DNA™」を提供開始。製造業、アカデミックを中心に多くの支持を獲得。2019年、単体での提供を終了。主要コンポーネントを「XTREME-Stargate」に統合することでパブリッククラウドと「XTREME-Stargate IaaS」を活用したスケーラブルな計算環境を提供している。
2018年11月には、AI時代に対応した次世代型スパコンクラウドプラットフォーム「XTREME-Stargate ™️」を正式リリース。企業、国立研究所、大学などの研究者に利用され、「AIデータ分析にも従来のスパコン利用にも耐えうる高性能演算に特化した次世代クラウドインフラ」として、独自のベアメタルクラウドサービスとして提供。
2019年4月、「XTREME-Stargate ™️」の各種機能をさらに増強し、より高度で効率的な計算環境を求めるニーズに対応したサービスとして、インテル最新CPU採用のAI対応次世代型クラウドスーパーコンピューター「XTREME-Stargate™ G2」を正式リリース。
2017年に米WiLが運営するベンチャー育成ファンドなどからシリーズAラウンドで総額約4億1000万円強を資金調達。
2017年末より北米でも事業展開を開始。
2018年1月に「エクストリームデザイン株式会社」から社名変更。
プロダクト
「XTREME-Stargate ™️」
当社が設計構築したベアメタル型クラウド*¹ 基盤上に占有または共有のHPC環境を短時間で利用可能にし、運用から監視までを自動化するサービス。小型のゲートウェイアプライアンス*² をユーザーサイトに設置し、独自のクラウドHPC環境へシームレスな接続が可能となることで、セキュアで高性能なクラウドHPC環境を実現。これにより自社運用型のHPCと同程度のHPC環境をクラウド上に仮想的に持つことができ、導入時の大幅なコスト削減にも繋がる。また、研究開発などに用途が限定されやすいHPCを、ビッグデータ分析・深層学習・機械学習などのAI領域から医療画像処理や創薬等の医療の現場のシミュレーションまで、多岐にわたり対応できる環境を生み出す。
*¹ 物理サーバをクラウドのように利用することができるサービス。高いパフォーマンスとセキュリティに加えて、クラウドのメリットである柔軟性、拡張性を提供できる。
*² ユーザーのサイト側に設置する小型のハードウェア。クラウド上のHPC環境へ簡単にセキュアなアクセスを実現する。
「XTREME-Stargate™ G2」
インテル最新CPU採用のAI対応次世代型クラウドスーパーコンピューター。高性能演算に特化した次世代型クラウドスーパーコンピューター、独自のベアメタルクラウドサービスに最新のインテルCPUを増強とあわせて、ライフサイエンスや強化学習に最適な学習データ、商用アプリケーション、AI学習フレームワークをプリインストール。Ready-to-UseなCPUベースのAI計算環境を提供。
サービス
「XTREME-Stargate IaaS」
AIデータ分析にも従来のスパコン利用にも耐えうる高性能演算に特化した次世代クラウドインフラデザインをベースに独自に開発したベアメタルクラウド。 Intel製CPU、高速SSD、スパコン用インターコネクトを活用し実装。様々な分析、演算で高スループットを達成。
「XTREME-Stargate Dashboard」
「XTREME-Stargate IaaS」を活用するための統合Webサービス(ダッシュボード)。AI向けから各種シミュレーションに必要なアプリの導入設定までを自動化した「XD HPC テンプレート」により、必要なリソースなど基本的な要素を設定するだけで短時間で自動で仮想スパコンを構築することが可能。この他、料金のリアルタイム表示、データ管理、予算管理、ユーザー管理などを統合してWebインターフェースでシームレスに管理する。既存クラウド、パブリッククラウドとのハイブリッド利用にも対応。
「XTREME-Stargate Data Store & Management」
Intel製高速SSDソリューションを活用し、実行時の高いデータ入出力性能 (I/O性能) の確保とユーザー毎にセキュアなデータ領域を確保することも可能にする。またユーザーサイトからデータを安全且つ確実に転送し、長期間保管に対応。高いI/O性能が求められるAI時代のデータ分析に必須なインフラである。
「XTREME-Stargate HPC Gateway」
ユーザーサイトと「XTREME-Stargate」のデータセンターリソース間でデータを安全に入出力することを可能にする「鍵」の役割を持つハードウェアアプライアンス。「XTREME-Stargate Dashboard」の機能強化版を内蔵し、さらにユーザー独自の機能追加や既存のプライベートクラウドとのシームレスな接続にも対応。
経営者プロフィール
創業者/代表取締役/最高経営責任者 柴田直樹
国立木更津工業高専 土木工学科卒。建設コンサルタント会社で解析業務に従事後、主に外資系ITベンダー(HP, Microsoft, IBM)で民間企業向けスーパーコンピューターのエンジニアリングに従事。 その後、米国Cray Inc.で日本の学術研究機関向けの大型スパコンのアーキテクトを務める。独立後は大型スパコン構築運用の業務、大手SIerへのクラウドスパコンソリューションの事業開発を支援し、2015年にエクストリームデザイン株式会社を設立し代表取締役に就任。現在、自社サービス「XTREME-DNA」の チーフアーキテクトを務める。
取締役/最高技術責任者 奥野慎吾
日本情報通信株式会社を経て、株式会社タイムインターメディアで開発業務に従事し、2004年キングフィッシュコミュニケーション立上げに参画し同取締役を歴任。 2012年 フリーランスとして独立し大手企業向けのインフラ構築、クラウド関連の開発コンサルティングを担当。主にパブリッククラウド、コンテナ技術に精通。 2016年4月より エクストリームデザインに参画し、2017年1月より、執行役員CTO, 2017年8月より 取締役 CTO に就任.。 現在、自社サービス「XTREME-DNA」の開発を統括しプロダクトオーナーを務める。
(同社Webサイトおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)