予約~問診、診察、決済、医薬品の郵送までを完結。オンライン診療サービス「クロン」全国1400の医療機関で導入
株式会社MICIN
画像取得先: https://micin.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
早期に病気を発見する、重症になるのを防ぐために適切な治療法を提示するなど、医療現場などで活用される人工知能(AI)を開発・提供を行うベンチャー。
医師で代表取締役の原聖吾が2015に設立。オンライン診療サービス「クロン」などを手掛けるアプリケーション事業と、医療データをAIなどで解析・活用するデータソリューション事業を展開しています。「すべての人が納得して生きて、最期を迎えられる世界を」というビジョンの実現を目指す。
2016年よりオンライン診療サービス「クロン」を提供。「クロン」は予約から問診、診察、決済までをオンラインで完結させるサービスで、これまでに1,400の医療機関に導入されている(2019年7月時点)。医薬品や処方箋の配送までがセットになっているのが大きな特徴で、院内処方の場合、患者は薬の受け取りまでを自宅で済ますことができる。
事業内容
- 医療データをAIなどで解析・活用するデータソリューション事業
- オンライン診療サービス「クロン」などを手掛けるアプリケーション事業
提供サービス
◆医療データをAIなどで解析・活用するデータソリューション事業
健康診断の結果や手術動画など、これまであまり使われずに埋もれていた医療に関する情報を、AIを用いて解析。個人の生活習慣と将来かかる病気との関係、熟練の医師の技術や見識まで。こうした暗黙知や因果関係をAIで明らかにし、より適切な治療法などをソリューションとして提供する。
- 脳梗塞の因子を解明し、認知症を予防するための研究
東京女子医大と共同で、脳梗塞につながる因子を特定する研究に取り組んでいる。脳梗塞の因子を特定することで予防が可能になり、その結果、脳梗塞が引き起こす認知症のリスクを減らすことを目指す。
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の事業に採択。 - 大腸がん手術の動画解析に関する国立がん研究センター東病院との共同研究
国立がん研究センター東病院と共同で、大腸がんの内視鏡手術の動画をAIで解析している。
AMED(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構)事業に採択。 - 産後うつの治療に向けた名古屋大との共同研究
名古屋大学と共に取り組んでいるのが、産後うつの早期発見と支援策を開発するための研究。どんな妊婦が産後うつになりやすいのか。その因子を明らかにすることで、妊娠中に治療や介入することを可能にし、重症化を防ぐ。
AMED(日本医療研究開発機構)の事業に採択。
◆オンライン診療サービス「クロン」などを手掛けるアプリケーション事業
患者と医師をオンラインでつなぐアプリケーションを提供。これまで対面に限られていたコミュニケーションの機会を広げることで、患者と医師、双方にとって利便性を向上させる。
オンライン診療サービス「curon(クロン)」
患者はスマートフォン、医師はパソコンを使用し、予約から問診、診察、決済、医薬品の配送手続きまでをオンラインで完結させるサービス。2016年に提供を開始し、2019年7月時点で全国1,400件のクリニックや病院が導入。導入や運用にかかる医療機関の費用負担をゼロにしている点や、血糖値や血圧などのデータを医師と患者が共有できる仕組みを提供している点などが支持されている。患者側は自宅や会社などで診療を受けられ、薬や処方箋も郵送で完結することができる。
経営者プロフィール
代表取締役CEO(医師) 原聖吾
研修医として国立国際医療センターに勤務後、日本医療政策機構で政策の立案に携わる。米スタンフォード大学への留学を経てマッキンゼーに入社。厚生労働省「保健医療2035」事務局にて、2035年の日本における医療政策についての提言策定に従事した。 横浜市立大学医学部非常勤講師 東京大学医学部卒、スタンフォードMBA
取締役CTO 巣籠悠輔
学生時代にGunosy, READYFOR の創業メンバーとして、エンジニアリングやデザインを担当。 大学院修了後は電通にてデジタルクリエイティブの企画・制作、ディレクションに従事。Googleニューヨーク支社勤務を経て、MICINを共同創業。 2016年9月より東京大学招聘講師。 著書「Java Deep Learning Essentials」「詳解ディープラーニング」等 東京大学工学部システム創成学科卒(首席)、東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻卒
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)