コンピュータサイエンスと実験で創薬支援。大手製薬会社との共同研究で事業展開する研究開発型創薬ベンチャー
ソシウム株式会社
画像取得先: https://www.socium.co.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
2017年9月設立の研究開発型創薬ベンチャー。日本屈指の公的研究機関である「国立研究開発法人 産業技術総合研究所」の画期的な研究成果をベースに創薬の支援サービスを提供。
当社の強みは、実験とコンピューターサイエンスの両面からアプローチできるところ。実験データを基に解析するだけでなく、実験検証まで行い、確度の高い医薬品開発に取り組んでいる。
薬は研究・探索から始まり、長いプロセスを経て商品化される。当社のサービスは、創薬の初期、研究・探索段階において、AIを用いた計算科学的アプローチで、「どの化合物が、どんな病気に効果があるのか」を解析。さらに、細胞実験を始めとする実証実験も同時に行い、コンピューターサイエンスと実験の両面から創薬を支援する。
クライアントは、自社で医薬品の開発を進める大手製薬会社。製薬会社とパートナーシップを結び、共同研究という形で事業を進めている。
<受賞・採択歴>
-
- 2018年4月 国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)より、「産総研技術移転ベンチャー」として認定
- 2018年8月 NEDOの実施する「研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」(STS)に採択
- 2018年12月 Forbes JAPAN2019年1月号「日本のスタートアップ200社」に選出
- 2019年4月 グローバルカンファレンス「AI/SUM:Applied AI Summit(アイサム:アプライドAIサミット)」にて「日経賞」受賞
- 2019年9月、HONGO AI Award 2019(主催:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO))を受賞。
事業内容
- ドラッグ・リポジショニング
- ドラッグ・レスキュー
- 層別化マーカー探索
- 薬効機序解明
提供サービス
◆「ドラッグ・リポジショニング」
疾患に薬効を示す承認薬を探索
<テクノロジー>
-
- 自社開発の方法による疾患の要因となる分子群の推定
- その分子群の生物機能(パスウェイ)の特定
- 自社開発の薬剤変動データベースを活用した疾患に薬効を示す承認薬群の推定
- 承認薬群情報(標的分子及び副作用)の集約
- 承認薬群の細胞株による検証
- 承認薬の層別化マーカーの探索
<サービス>
-
- 疾患の発現情報データの計測
- 遺伝子刻印およびそのパスウェイの推定
- 自社開発の薬剤変動データベースを利用した承認薬群の推定
- 承認薬群の細胞株による検証
- 承認薬の新規対象疾患のための層別化マーカー探索
◆「ドラッグ・レスキュー」
開発中止化合物の新規適用疾患を探索
<テクノロジー>
-
- 化合物の個体へ影響を及ぼす分子群の推定
- その分子群の生物機能(パスウェイ)の特定
- 化合物と同等の薬効を示す承認薬群の推定
- 同等薬効を示す承認薬群情報(標的分子及び副作用)の集約
- 新規疾患への適用検証のための薬効マーカーの同定
<サービス>
-
- 対象化合物の発現情報データの計測
- 遺伝子刻印およびそのパスウェイの推定
- 自社開発の薬剤変動データベースを利用した同等薬効を示す承認薬群の推定
- 承認薬群情報から新規疾患の推定
- 新規疾患への適用検証のための薬効マーカーの同定
◆「層別化マーカー探索」
オミックスデータ及び臨床情報から、個体を層別化する頑強なマーカーを探索
<テクノロジー>
-
- 自社開発の方法による、アウトカムに直結する分子群の一次スクリーニング
- アウトカムに直結する臨床情報の選択
- 統計学と機械学習による多面的なマーカー選択
- トレーニングデータの過学習による過剰適合を抑制する自社開発の方法による前向きデータに頑強なマーカーの選択
- 前臨床研究のための薬効に直結するマーカー選択
<サービス>
-
- 診断、鑑別、治験マーカー及び コンパニオン診断薬
- オミックスデータ計測(DNAマイクロアレイ、リン酸化活性化アレイ)
- 臨床情報解析
- マーカー探索
- マーカー治験データ管理システムの構築
<薬効マーカー>
-
- オミックスデータ計測(DNAマイクロアレイ、リン酸化活性化アレイ)
- 薬効マーカー探索
- マーカー治験データ管理システムの構築
◆「薬効機序解明」
経営者プロフィール
代表取締役・CEO 高橋学
外資系製薬企業にて、抗がん剤のマーケティングに従事後、AI手術室マネジメントシステムを提供するベンチャーを創業。
2017年2月より産業技術総合研究所の研究支援アドバイザーに従事後、ソシウム株式会社を設立。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)
取締役・CTO 堀本勝久
専門はシステム生物学。
東京理科大学理工学研究科応用生物科学専攻修了(理学博士)後、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター特任教授、産業技術総合研究所生命情報工学センター 研究チーム長等を経て、現職に至る。
産業技術総合研究所
創薬分子プロファイリング研究センター 副研究センター長(兼務)
(同社Webサイトおよび同社Wantedly掲載情報を基に当社編集)