世界初「エレクトライド触媒」により、小規模プラントでのアンモニア生産を目指す!パイロットプラントも竣工!
つばめBHB株式会社

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会社概要・事業内容
会社概要
味の素(株)、ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社、東京工業大学教授らにより2017年4月に設立された東京工業大学発ベンチャー。世界で初めてとなる、必要な量のアンモニアを必要とされる場所で生産する、「オンサイトアンモニア生産」モデルの実用化を目的として設立。
当社のコア技術の一つ「エレクトライド触媒技術」は、東京工業大学 細野秀雄栄誉教授が研究している物質。当社は、エレクトライドを触媒として工業化、および、エレクトライド触媒にとって最適なプロセスの開発を推進。さまざまな産業分野向けの新技術の導入を目指す。その分野の1つがアンモニア産業。低温・低圧のマイルドな条件で窒素を活性化できる「エレクトライド触媒」は、アンモニアをオンデマンドに供給するプロセスの実現可能性を秘めている。「エレクトライド触媒」の開発を通じて、アンモニア合成技術を確立し、アンモニアをフレキシブルな条件で供給できる社会を目指す。
2019年10月には、当社R&Dセンター川崎分室(味の素株式会社川崎事業所内)において、年間数10トンの生産を可能とするオンサイトアンモニア製造パイロットプラントが竣工。このパイロットプラントは、世界初の試みとなる、エレクトライド触媒を用いたアンモニア製造装置であり、同月より連続運転を開始。
当社は、味の素株式会社の国内外発酵素材工場に本技術を導入し、2021年頃を目処に世界初のエレクトライド触媒を用いたオンサイトアンモニア生産の実用化を図る。将来的には味の素株式会社に加え、様々なパートナー企業と連携し、農業肥料、食品・医薬品、化成品等への適用拡大を図り、より環境に配慮したサステナブルな生産システムの実現を通じて社会への貢献を目指す。
事業内容
- オンサイトアンモニア供給システムの研究開発、販売及び設備保全
- アンモニア合成触媒の研究開発、製造及び販売
- アンモニア及びアンモニア関連製品の製造及び販売
東京工業大学の細野秀雄栄誉教授の触媒技術および、その触媒に合わせたプラントを設計することにより、「一極集中&大量生産」の常識を打ち破る技術を確立し、環境負荷の低い分散型生産を広め、社会へ貢献する。
技術
「エレクトライド触媒」と「オンサイトアンモニア生産」
東京工業大学の細野秀雄栄誉教授らが科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業ACCEL*¹「エレクトライドの物質科学と応用展開」(研究代表者:細野秀雄、プログラムマネージャー:横山壽治)の研究開発により発見・発明。
細野教授がセメント材料を原料に用いた大気中でも安定なエレクトライドをアンモニア合成触媒に適用を試みたところ、低温・低圧条件下で高効率のアンモニア合成が可能あることを発見。このエレクトライドを触媒に用いた低温・低圧の反応条件によるアンモニア合成技術の実用化によって、世界で初めてとなる、必要な量のアンモニアを必要とされる場所で生産する、「オンサイトアンモニア生産」モデルの実現が期待される。
事業セグメント
オンサイトアンモニア供給システム事業
現在、アンモニア生産に用いられているのは、100年以上前に発明されたハーバー・ボッシュ法(HB法)。空気中の窒素と、天然ガス等から得られる水素のみでアンモニアを合成することができる非常に優れた生産技術であり、世界中で活用されている。だが、HB法は、高温・高圧の反応条件が必要なため、大型プラントでの一極集中・大量生産が必須であり、その生産拠点から世界各地の需要地への輸送に、専用の運搬装置と保管設備を必要とする。このプラントの設備投資と物流コストの大きさが課題となっている。
「エレクトライド触媒」は、低温・低圧条件下で高効率のアンモニア合成が可能であることが特徴。それにより従来HB法では難しいとされた小規模プラントでの生産が可能となる*²。将来、この技術の実用化により、必要な量のアンモニアを必要とされる場所で生産する、「オンサイトアンモニア生産」モデルの実現が期待されている。
*¹ 科学技術振興機構の事業の一つで、世界をリードする顕著な研究成果のうち有望なものの、企業などではリスクの判断が困難な成果を抽出し、プログラムマネージャーによるイノベーション指向の研究開発マネジメントにより、企業やベンチャー、他事業等に研究開発の流れをつなげている。
*² 一般的に、HB法によるアンモニア生産は年産数10万トンスケール以上のサイズが必要。「エレクトライド触媒」では年産数万トン以下で可能。
経営者プロフィール
代表取締役 渡邊昌宏
1976年国際基督教大学(教養学部応用物理学専攻)を卒業後、千代田化工建設入社。サウジアラビア、インドネシアなどのプラント建設において、主にコントロール担当として従事。以来、コストコントロールなどシステム開発を担当。さらには国内営業、経営企画など幅広い分野で活躍。2002年4月、千代田アドバンスト・ソリューションズ設立とともに転籍。取締役営業本部長、常務取締役を経て2009年6月、取締役社長就任。後に、千代田化工建設にて理事として従事。2019年6月、つばめBHB株式会社代表取締役に就任。
<発起・創業メンバー>
国立大学法人東京工業大学
教授 細野秀雄
国立大学法人東京工業大学
特定教授 横山壽治
国立大学法人東京工業大学
研究員 河村重喜
中谷秀雄
(同社Webサイトを基に当社編集)