伝統産業技術から世界唯一の導電性銀繊維「AGposs®」を開発。クラウドまでを提供するウェアラブルIoT企業

会社概要

世界で唯一の繊維からクラウドまでを提供するウェアラブルIoT企業。自社開発、自社生産にこだわり、日本から世界中へ最先端の製品を提供。

西陣織の帯工場として創業し、現在では、耐久性と安定性に優れた導電性繊維による生体情報を取得するデバイスを独自開発し、ウェアラブル市場に参入。日本の伝統的な産業が培った技術をベースに、ウェアラブルIoT企業にダイナミックに業態転換した企業として、IBMをはじめとする世界的な企業からウェアラブルのリーディングカンパニーとして高く評価され、事業を展開している。

1992年より銀メッキ繊維「AGposs®（エージーポス）」の開発・製造・販売を実施。抗菌製品からスタートした「AGposs®」は、銀の持つ高い導電性能に注目を集め、現在では、導電性繊維として高い評価を受けている。

事業内容

• 銀メッキ導電性繊維AGposs®、
• ウェアラブルIoT hamon®製品の開発・製造・販売

主なプロダクト

◆カスタマイズ可能な導電性銀繊維「AGposs®（エージーポス）」
ウェアラブルセンサー、電極、電磁波シールド、RFIDアンテナ、産業資材、抗菌材料用途など、顧客要望に応じた銀メッキ繊維「AGposs®」の開発・製造・販売事業。
「AGposs®」はナイロンの表面に銀をメッキした繊維であり、表面が全て「銀」で覆われている。糸であって糸でない、金属であって金属でない、いわば「糸の顔をした金属」。従来の銀練り込み繊維やフィルム状の銀糸とは異なり、銀量が圧倒的に多いため導電性に優れ、電磁波シールド、抗菌、防臭、保温、断熱、制電効果に優れている。
「AGposs®」にはフィラメント、紡績糸、カットファイバー、撚糸、織物、不織布などの商品群がある。金属細線やフィルム繊維とは異なり繊維の柔らかい風合いをそのまま残しているので、織物や編物への加工が出来、またカットファイバーを樹脂や粘着剤等へ入れることも可能。糸と銀の密着性が強く、簡単に銀メッキが剥がれることはない。
製品例：AGposs® 銀メッキ繊維（フィラメント）、導電性ウエアラブル電極テープ、
導電性ウエアラブル専用被覆線 AGposs®T1,T1Z、導電性銀メッキミシン糸　等

◆銀繊維を用いたウェアラブルIoT製品のトータルサービス「hamon®」
銀メッキ繊維「AGposs®」を用いたスマートウェアシリーズ。心電、心拍などの生体情報を収集できる。「hamon®」は、「ウェア」「トランスミッター」「アプリ・クラウド」という複数のプロダクトやシステムの組み合わせにより、高精度な生体情報マネジメントを実現するサービス。すべてを完全自社開発することで、妥協なきクオリティと、自在なカスタマイズ性を両立させている。

ウェア
世界最高峰の高機能性を持つ伝導性繊維「AGposs®」を使用。精緻なデータ取得と、長時間快適な「着心地」にこだわった。

• • • オールマイティ
      特殊な糸の使用により、優れた伸縮性と適度なフィット感を保ち、様々なシーンに対応できるタイプ。
    • スポーツブラ
      伸縮性とフィット感にも優れ、取り外し可能なパッド付き。手持ちのパッドに付け替えたり、パッドを外せばインナーとして日常利用できる。
    • スポーツ
      競技やトレーニング内容によってバリエーションを揃えたスポーツ用タイプ。トランスミッタ―も胸だけでなく、腹部や首の後ろへの配置も可能。
    • 介護
      柔らかく、吸水性や速乾性に優れた、5回まで手洗い可能な使い切りタイプ。頭から被るタイプや面ファスナー付きのタイプなどがあり、被介護者に負担が少なく着脱できる。

トランスミッター
ウェアにセットし生体情報を発信するトランスミッターは、耐久性・小型化・軽量化を追求。充電式で防水機能を装備。

アプリ&クラウド
スマートフォンで手軽にモニタリングできるアプリを開発。また、クラウドとの連携で、情報の蓄積・解析も可能。

ソリューション
産官学連携のパートナーシップのもと生体情報の蓄積・解析や実証実験を進め、ヘルスケア分野、スポーツ分野を中心にサービス化を実現。

• • • 健康管理
      アラートを出すなどの対応をし、自身や家族の体調を見守ることができる。またストレスチェックなどと組み合わせることで、健康管理をサポート。
    • 従業員見守り
      長距離走行をするドライバーや、炎天下で働くワーカーの体調を見守ることが可能。適切な休息を促すことで、運転や作業の現場における安全管理を実施。
    • 介護・福祉
      高齢化・核家族化が進み、様々な課題が顕著になっている現代社会のなかで、介護・福祉に関する課題解決をサポートするために、離れて暮らす家族の「見守り」のサービス化を実現。
    • スポーツコンディショニング
      練習着に着用し、トレーニング方法や休息のタイミングを分析。コンディショニング管理をすることで、ストレス軽減や高パフォーマンスが期待できる。
    • 「hamon for stress」
      独自の生体情報センシング技術を活かし、「職場環境の見える化」を実現することを目的としたストレス可視化ソリューション。

◆AGposs®を利用した無線通信で情報管理「RFIDタグ」
リネンや業務用ユニフォームなど、個数や個別管理の必要な製品に取り付ける、アンテナ機能付きの識別タグ。加工しやすく洗濯・ドライクリーニング対応も可能で、様々な商品管理や物品管理を可能にする。

沿革

• 昭和31年　三寺冨士二が西陣帯工場として創業
• 昭和55年　導電性繊維の用途開発を始め、導電性ネット、テープなどを開発・販売
• 平成14年　銀メッキ繊維のブランド”AGposs®”を立ち上げ、商標登録。
• 平成20年　国際宇宙ステーションにおける宇宙飛行士の下着素材にAGposs®が採用。
• 平成27年　第1回ウェアラブルEXPOに出展。
• 平成28年　着衣型センサーを使ったIoTウェアラブルデバイスの自社ブランド「hamon®」を発表
• 平成29年　世界最大の家電見本市「CES2017」にhamon®を出展
• 平成30年　第48回繊研合繊賞　「ニューフロンティア賞」受賞
• 平成30年　Forbes JAPAN主催Small Giants Award「大賞」及び「カッティングエッジ賞」受賞

代表取締役社長　三寺歩

（同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集）