日本発、紙やプラスチックの代替となる革命的新素材「LIMEX(ライメックス)」で素材革命を起こすベンチャー
株式会社TBM
画像取得先: https://tb-m.com/limex/
会社概要・事業内容
会社概要
地球に無尽蔵に存在する石灰石を主原料に、紙やプラスチックの代替となる革命的新素材「LIMEX」(ライメックス)で素材革命を起こし、LIMEX製品を製造販売しながら循環型イノベーションを起こしていくベンチャー企業。
2011年に自社開発による新素材LIMEXの特許を申請。(承認は2014年1月。米国や欧州等15ヵ国地域でも取得)2013年、経産省による日本の革新的な技術の実用化を支援するためのイノベーション拠点立地推進事業の補助金に採択され、2015年、宮城県白石市に年産6,000トンのパイロットプラントを建設。既に2015年に開催されたミラノ国際博覧会の日本館のポスター、紙袋などでLIMEX製品が実用化されている。
2015年に経済産業省の支援を受けて、新素材LIMEXを生産する第1号プラント(宮城県白石市)を完成。シリコンバレーの3大アクセラレーターの1つである、Plug and Playにおいて年間を通して「世の中に最も社会的影響を与える企業-ソーシャルインパクトアワード-」を受賞、これまでLIMEX製品の実用化に向けて大手事業会社との共同開発等、パートナーシップを強化してきた。
また2018年に入り、世界中で使い捨てプラスチックを規制する動きが強まっているが、このような環境意識の高まりを受け、LIMEXは世界中から400件以上の引き合いを受けるなど、国内外から多くの注目を集めている。具体的には、2017年に基本合意を締結した、サウジアラビア国家産業クラスター開発計画庁日揮株式会社との3者による、サウジアラビアでのLIMEXの工場設立に向けたプロジェクトや、ブリュッセルで開催されたBrussels SDG Summit 2018(主催;CSRヨーロッパ)のパートナーに認定されるなど、着実にグローバル展開を推進している。
事業内容
LIMEX及びLIMEX製品の開発、製造、販売
新素材「LIMEX(ライメックス)」について
LIMEXとは
LIMEXは炭酸カルシウムを50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、日本発の新素材。
2013年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証評価設備整備費等補助金」に採択。
2014年、国内特許を取得。現在、日中米欧を含む20か国以上で登録済。
2015年、宮城県白石市に年産6,000トンのLIMEXを製造する第一工場を建設。
2016年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
2017年、「第7回日米イノベーションアワード」において『イノベーションショーケース』を受賞
紙の代替として
通常、普通紙1トン生産する場合、樹木を約20本、水を約100トン使うが、LIMEXは原料に木や水を使用せず、石灰石0.6~0.8トンとポリオレフィン約0.2~0.4トンからLIMEXの紙代替製品(LIMEXシート)1トンを生産可能。
※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
※使用済みのLIMEXの紙代替製品を廃棄する場合は可燃ごみ扱い。(古紙回収に出さない)
プラスチックの代替として
従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂100%であるが、LIMEXでは主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。
LIMEXは、石灰石を主原料に石油由来樹脂と構成されているが、石油由来樹脂を100%バイオ由来、かつ生分解性の素材に置きかえた生分解性LIMEXの検討を開始。
単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
LIMEXの印刷物等のリサイクル材から、LIMEX製のプラスチック成型品(LIMEXペレットを加工)を製造することが可能。(LIMEXのアップサイクル)
資源としての石灰石の埋蔵量
日本でも100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、ほぼ無尽蔵。
経営者プロフィール
代表取締役 山﨑敦義
20歳に中古車販売業を起業。複数の事業立ち上げを行う。30代になり、グローバルで勝負が出来て100年後も継承される人類の幸せに貢献できる1兆円事業を興したいと奮起。時代の架け橋となる株式会社TBMを立ち上げる。2014年ニッポン新事業創出大賞「復興賞」受賞。Job Creation 2015「特別賞」受賞。Japan Venture Awards 2016「東日本大震災復興賞」受賞。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)