途上国の農家向けスマホアプリ「AGRIBUDDY」で農村エコシステムを再構築。カンボジア発フィンテック企業
Agribuddy Ltd.
画像取得先: https://www.agribuddy.com/
会社概要・事業内容
会社概要
カンボジアとインドを主軸に、発展途上国の小規模農家を主役とした農村エコシステムの再構築事業を行う、カンボジア発のフィンテックベンチャー。
当社のスマホアプリ「AGRIBUDDY」を介して、各農家のデータを収集、可視化。そのデータを元にした信用評価により、農家が融資などの金融サービスを受けられる仕組みを構築。
マクロデータと個人情報を組み合わせた農家の収支予測を元に、Digital Creditを提供し、僻地経済を拡大、農家の『信用力』を創造し全てのステイクホルダーに収益機会を提供することをミッションとしている。
当社ではデータを元に収支の経済合理性やリスクを判断するために、現地で暮らす人々に農村アントレプレナー『BUDDY』としてエージェント活動を行ってもらい、草の根レベルでのデータを収集。収集されたデータは、貧しくなる負のスパイラル脱却の解決方法を見つけ出し、農家へのアドバイスを行うことによって自動的にデータが蓄積される仕組みになっている。『BUDDY』の収集したデータから需要分析をすることで、流通チャネルと農家とを適切な時期に適切な形で繋ぐことが可能。
「Nikkei FinTech Conference」最優秀賞を受賞。
2018年10月には、シリーズAとして280万ドルの資金調達を実施。投資元は、孫泰蔵のMistletoe社、本田圭佑氏、キャンプファイア社代表の家入一真氏、Smart Axiata Digital Innovation Fund社、Forte Investment Holdings社。
事業内容
- 農業支援アプリ「AGRIBUDDY」の運営
実績・ケーススタディ
◆クレジットスコアリング
Acleda Bankとの取り組み
各農家個別の農地データや作物データ、地域での人物評価や相関性を元に独自のアルゴリズムでクレジットスコアリングを設定し、各金融機関の安全な融資実行を可能にする。
◆データ提供
SATREPSとの取り組み
各研究機関などが今まで限られたエリアでしか収集できなかった栽培状況や病害虫データも、各地に散らばる農家から継続的なデータ提供を受けたり、様々なオーダーに応えてもらうことも可能。
◆作物トレーディング
Grameen euglenaとの取り組み
必要な作物を必要なだけ必要な場所に届ける。品質に拘るクライアントにはAGRIBUDDYを利用したトレーサビリティー・モニタリングだけでなく、オーダーメイドの契約栽培も可能。
◆農村セールス
AGRIBUDDYカンボジアの取り組み
農業商材はもちろんのこと、新興国の農村にはまだまだ足りないものが数多く存在する。農機やバイク、ソーラーパネルに電話にテレビ。ECビジネスの更に一歩先へ、インターネットにつながっていない農家にも直接アプローチ出来るAGRIBUDDYが対応。クレジットでの商品販売のアレンジメントも相談可能。
受賞歴
- 新経済サミット(NEST)2017 優勝/新経済連盟 主催
- 未来 2017 最優秀賞 & SMFG賞/日本総合研究所、三井住友銀行 共催
- NIKKEI FINTECH CONFERENCE 2016 最優秀賞/日経 FinTech主催
経営者プロフィール
代表CEO 北浦健伍
(同社Webサイトを基に当社編集)