独自の「Nerve Organoid」にてスクリーニング技術を開発。神経変性疾患の創薬研究、再生医療製品開発を行う
株式会社Jiksak Bioengineering
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会社概要・事業内容
会社概要
ALSをはじめとする神経難病や事故で体が動かない人たちを無くすために、新しい治療法を見つけることをミッションとし、「ALSを治療可能な世界」を目指すバイオ企業。
独自技術の三次元構造を有する細胞組織“Nerve Organoid(神経オルガノイド)”を用いた効率的なスクリーニングサービスを提供。主に神経変性疾患に特化したスクリーニング技術を開発し、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの創薬研究、再生医療製品開発を行っている。
また、iPS細胞から作製した神経細胞を用いて、ALSなどの神経変性疾患の治療法の探索、神経組織の移植技術の開発などを行っている。
2018年10月には、特許庁が実施するIPASプログラムに採択。
同年11月には、総務省が主催する異能ベーションの異能ジェネレーションアワードを受賞。
また、Forbes Japan の特集「200 SUPERSTAR ENTREPRENEURS」にも選出。
Nerve Organoidとは?
独自技術により体内環境を再現した神経組織製品。体内と類似した細胞体の凝集部と軸索束を有するヒトiPS細胞から形成される神経組織。細胞体と細胞体を分けて評価できるために、ワーラー変性や軸索再生・変性などの観察を容易に行うことが可能。
軸索の病理学的解析に適した組織であり、走査型・透過型電子顕微鏡を用いて、軸索表面・断面の評価を行うことで詳細な薬理評価が可能となる。
経営者プロフィール
代表取締役 川田治良
上智大学理工学部物理学科卒業。
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻修士・博士課程修了。博士(工学)
東京大学生産技術研究所特別研究員を経て、2017年に株式会社Jiksak Bioengineering設立。
最高技術責任者 湯本法弘
京都大学大学院医学研究科分子医学専攻修了。博士(医学)。
2009年より8年間、米国ニューヨーク大学メディカルセンターで研究員として活躍。骨格筋から運動神経に対する「逆行性の前シナプス分化シグナル」の同定に成功し、2012年にNature誌に報告した。その後、アストラゼネカ社でのメディカルアフェアーズ部での活動を経て、2018年7月より、現職。神経筋接合部を対象とした創薬事業を中心に活動中。
(同社Webサイトおよび同社Wantedly掲載情報を基に当社編集)