独自開発の重心制御技術「4D GRAVITY®」にて各種ドローンの機体開発を行うドローン・アーキテクチャ研究所
株式会社エアロネクスト
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会社概要・事業内容
会社概要
UAV(無人航空機)やマルチコプターの機体フレームのあるべき姿を実現する、ドローン・アーキテクチャ研究所。当社が実現を目指すドローン・アーキテクチャの中心テーマを「姿勢制御」とし、重心制御技術「4D GRAVITY®︎」に強みを持つ機体開発を行っている。
UAV(無人航空機)やマルチコプターの機体フレームのあるべき姿を実現すべく、機体の構造を根本的に見直し、独自の重心制御技術4D GRAVITY®を開発。この独自の4D GRAVITY®をUAVの標準技術にするために強固な特許ポートフォリオを構築し、4D GRAVITY®テクノロジーライセンスビジネスのグローバル展開を推進している。2019年5月には、深圳市にあらたに現地法人「天次科技(深圳)有限公司 (英文名 Aeronext Shenzhen Ltd.)」を設立し、中国市場での4D GRAVITY®テクノロジーライセンスビジネス推進の一歩を踏み出した。
事業内容
- ドローン・アーキテクチャの研究開発
- ドローン・アーキテクチャの啓蒙および販売促進
テクノロジー
重心制御技術「4D Gravity™」
ドローンの飛行姿勢や、動作に応じて重心位置を最適化させる一連の技術の総称。
ドローンは、飛行部(プロペラ、モーター、アーム)と搭載部(カメラ、荷物等)の2つに大別できる。「4D Gravity™」は、飛行部と搭載部を物理的に切り離すことで、機体バランスの安定と従来にない動きを可能にする。
Best of Japan Drone Award 2018 ドローン関連テクノロジー部門において最優秀賞を受賞。
提供サービス
物流や点検などの産業セグメントごとの具体的な用途に最適なソリューションを提供する「フライングロボット」、機体だけでなくサービスや周辺サービスも含めた空路ビジネスプラットフォーム全体をプロデュースし他企業と共に創生する「エアモビリティ」、包括的なドローンにかかわるサービス、ビジネスソリューションに関する「コンサルティング」の3種類を提供。
「フライングロボット」
4D GRAVITY®︎搭載の産業用ドローン「Next」シリーズ
物流・点検・測量・農業・消防・警備などの各業界のセグメントごとにパートナー企業と共に具体的な使用用途で現在抱える課題を産業ドローンで解決することで各業界の成長、活性化のため貢献する事業。
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- 360°VR撮影ドローン「Next VR™」
小型で 高品質な360°VR映像の撮影を可能にする次世代のVR撮影用ドローン。機体中央部を垂直に貫通する縦棒は、4D Gravity™によって飛行中においても常に垂直を保持。縦棒両端に設置された2つのカメラは、ブレずに安定した高画質360°VR映像を映し出す。 - 宅配専用ドローン「Next DELIVERY®」
荷物を傾けない水平輸送を可能にする宅配専用ドローン。輸送中の荷物の偏りが解消されるため、従来のドローンでは難しいとされる、医療や精密機器の輸送、食事のデリバリーが可能となる。ドローン宅配において重要となる信頼性・速度についても新技術「4D Gravity®」の採用により向上が期待できる。「4D Gravity®」では各モーターへの負荷が均一となり、一部のモーターに高負荷がかかり続けることはない。また、機体の傾斜を大きくできるため、飛行速度が上昇する。「荷運び」に特化して設計された「Next DELIVERY®」がドローン宅配に新たな可能性をもたらす。 - 次世代産業用ドローン「Next INDUSTRY®︎」
「4D Gravity®」の採用により機体中心から大きく離れた位置にカメラやセンサーなどの器具を無理なく搭載することができ、従来のドローンでは難しかった対象物への接近や狭い空間への侵入が可能に。この「Next INDUSTRY®」はベースフレームでありインフラ検査、測量、農薬散布など用途に応じて変化。
<例>
・上下左右に伸ばしたアームの先に器具を取り付ける
・液体の噴霧ノズルを横や下に伸ばし、上向き噴霧などをおこなう
・対象物と搭載器具との角度を保ったまま移動する - 「Next INDUSTRY®︎」 橋梁点検カスタム
機体上方伸びたアームの先端にカメラを取り付けているため、機体の進入が難しい狭所へカメラを差し込むことが可能。また、長時間運用を想定した地上給電システムも容易に搭載が可能な設計となっている。 - ピンポイントランディング対応VTOL物流ドローン「Next VTOL®︎」
燃費に優れた固定翼機でありながら、ピンポイントランディングが可能な、当社初のVTOLドローン。離着陸時にはクワッドコプターとして垂直離着陸を行うことで狙った場所へのピンポイントランディングが可能。また、巡航時には固定翼機として飛行するため万一上空でモーターが停止した際も滑空が可能となり即時の墜落を防ぐことができる。また、搭載した荷物は飛行形態によって角度や位置の変更が行われ、水平を保ったまま配達される。
- 360°VR撮影ドローン「Next VR™」
「エアモビリティ」
物流・宅配分野において、物だけでなく将来的に「空飛ぶ車」・「人」を運ぶだめのプラットフォーム全体を他企業と協力して創生していく事業。機体だけでなくサービスや周辺サービスも含めた空路ビジネスプラットフォーム全体をプロデュースする。
「UAVコンサル」
包括的なUAVにかかわるサービス、ビジネスソリューションに関する全般的なUAVコンサル。
経営者プロフィール
代表取締役CEO 田路圭輔
1991年、株式会社電通入社。1999年、テレビ放送のデジタル化を契機に電子番組表(EPG)に着目し、電通と米国ジェムスター社の合弁で株式会社インタラクティブ・プログラム・ガイド(IPG)を共同設立。代表取締役社長としてEPGのデファクトスタンダードとなった「Gガイド」の普及・市場化を実現。2017年7月、ドローン産業の発展を知的財産(IP)で支援する株式会社DRONE iPLAB(DiPL)を共同創業し、取締役副社長に就任。2017年11月、DiPLとの資本業務提携を機にエアロネクストに参画、代表取締役CEOに就任。大阪大学工学部建築工学科卒。1968年兵庫県姫路市生まれ。
取締役CTO 鈴木陽一
ソフトウェアエンジニア、住宅営業等を経て株式会社ゼロを設立。ラジコン空撮を経てバルーン空撮による眺望撮影の第一人者となる。2011年に新しい方法として自作ドローンで撮影開始。経験を積む中で機体の重心制御の重要性に気づき、4D Gravity®︎の基本特許を発明。広瀬純也(元取締役CFO)と出会い、この独自技術を次世代ドローンの標準にし、機体フレームのパラダイムシフトと産業ドローン市場を創造するため株式会社エアロネクストを起業。1970年山梨県笛吹市生まれ。
取締役CFO 広瀬純也
1983年生。山梨県出身一橋大学商学部卒。2008年、SBIインベストメント入社。ベンチャーキャピタリストとして、投資審査業務および、投資先の支援、M&A、IPOなどの業務に従事。2012年、山梨にてコンサルティング会社を設立。2017年、鈴木氏と共にエアロネクストを創業。取締役に就任。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)