純国産の自動並列化ツール「OSCARTech®コンパイラ」を提供。ほぼ全ての電子機器を徹底的に高速化・省電力化
オスカーテクノロジー株式会社

画像取得先: https://www.oscartech.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
早稲田大学で研究・開発されたソフトウエアの並列化に関する技術を商用化するために創立したベンチャー。
早稲田大学の笠原・木村研究室で30年以上にわたって研究開発されたマルチグレイン並列化技術を製品化した自動並列化ツール「OSCARTech®コンパイラ」を提供。オスカー並列化テクノロジーの専用実施権を得て、マルチコアプロセッサ上で動作するソフトウエアを並列化することにより、徹底的に高速化・省電力化する。
当社は、早稲田大学元総長の白井克彦名誉教授、早稲田の英知を結集したオスカー並列化テクノロジーの発明者である笠原博徳教授、ベンチャービジネス立ち上げに豊富な経験を持つ松田修一名誉教授、そして代表取締役社長の小野隆彦客員教授の4人の早稲田大学教授陣で設立された。
早稲田大学によるその技術は、コンピュータの駆動ソフトウエアを自動で並列化するコンパイラに関するものであり、世界に例をみないユニークなもので、その効果は学術的に高い評価を得ている。これを活用すれば、コンピュータが使われているほぼ全ての電子機器で、そのハードウェアを変更することなく動作を高速にし、同時に消費電力を抑えることが可能となる。
当社では、早稲田大学との研究・開発に基づいてその技術の商用化を担うことで、ソフトウェアの技術革新を推進すること、それを通じてIoTや情報機器の利便性を向上させ、更に環境負荷を低減することで、より快適な生活環境の実現を図ることを経営理念においている。
また、商品・サービスの提供により得られる利潤は、それを独占するのではなく、顧客を始めとする全てのステークホルダーとの相互信頼を基にしたWINWINの関係を構築し、社会に幅広く還元することを経営哲学としている。
事業内容
- ソフトウェアの並列化サービス・コンサルティング
「OSCARTech®コンパイラ」とは
早稲田大学の笠原・木村研究室で30年以上にわたって研究開発されたマルチグレイン並列化技術を製品化した自動並列化ツール。逐次C言語プログラムを入力とし、マルチグレイン並列化エンジンによりプログラム全体の依存解析や再構造を実施し、徹底的に並列性を抽出後、最も実行時間が短くなるように最適化されたコア毎のC言語プログラムを自動的に出力。元の逐次プログラムの品質を維持しつつ、開発コストの低減、開発期間の大幅な短縮が可能。並列化後のプログラムは、コア毎のC言語プログラムであるので、プロセッサの種別を選ばず既存の逐次プログラム用の開発環境をそのまま利用可能。
製品には、逐次プログラムを自動的に並列化する「並列解析エンジン」、並列性をビジュアルに確認する「並列性可視化ツール」、並列性をさらに向上させるためのアドバイスを出力する「並列化アシスタンス」が含まれる。ライセンス方式は、マシン(ノードロック)・ライセンスで、製品本体の他にマイナーバージョンアップや問い合わせ対応が含まれる年間ライセンス使用権が必要。購入にあたっては、並列化の効果がどれくらいになる見込みかなど事前に当社の技術者のアドバイスを受けられる。
<「分割コンパイル」機能について>
従来の製品は解析するプログラムやデータの一部の修正に対して、最初からすべての解析を実行しないと結果が出力されなかったが、「分割コンパイル」機能を追加することにより、事前に作業をすれば必要な箇所だけを分割して解析することで実行時間を大幅に短縮することが可能となった。当社の実験でも従来は1時間かかっていた解析が5分で終了する場合もあり、解析時間が約1/10に短縮。また使用メモリへの負担も軽減されており、大きなサーバ環境でしか並列化できなかったプログラムがPC上でも解析できるようになり、環境負担を軽減させることができる。また、逐次プログラムを分割して解析できるため、担当者ごとに開発でき、また段階的に開発することが可能となった。
経営者プロフィール
代表取締役社長・CEO 山田泰央
取締役・CTO 納富昭
(同社Webサイトを基に当社編集)