人類初の月面探査レースに日本で唯一参加!史上初の民間による月面探査プログラムに取り組む宇宙スタートアップ
株式会社ispace
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会社概要・事業内容
会社概要
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。
民間企業に月での新規ビジネスチャンスを提供し、月を地球の経済・生活圏に取り込むことを目指している。史上初の民間企業による月面探査プログラム「HAKUTO-R」に取り組む。
人類初の月面探査レースGoogle Lunar XPRIZEに、日本で唯一参加したチーム「HAKUTO」を運営。ベンチャー、大学、そしてプロボノと、様々なバックグラウンドをもった人材が集まり、それぞれの特技を生かし合って、月面探査ロボット(ローバー)を開発し、Google Lunar XPRIZEに挑戦し、世界初の民間月面探査を目指した。2015年にレースの中間賞を受賞、2017年にはファイナリスト5チームに選出されたが、他チームのランダー開発とロケット契約が成立することを前提としたことで自力での月輸送ができず、2018年3月の期限をもってレースへの挑戦を終了。
2018年2月までにシリーズA国内過去最高額となる103.5億円の資金調達を実施。
日本初民間開発の月着陸船による「月面着陸」と「月面探査」の2つのミッションを行うプログラム「HAKUTO-R」を発表。アメリカSpaceX社のFalcon 9ロケットで2021年と2023年に打ち上げ予定。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動。
「HAKUTO-R」
ispaceが2023年までに行う史上初の民間月面探査プログラム。独自のランダーとローバーを開発して、2021年に月面着陸と2023年に月面探査の2回のミッションを行う。SpaceXのFalcon 9を使用し、それぞれ2021年に月面着陸ミッション、そして2023年に月面探査ミッションの打ち上げを行う予定。
事業概要
宇宙資源を活用し、地球と月をひとつのエコシステムとする持続的な世界の構築に向けた、
- 宇宙コンテンツによる企業マーケティング支援
- 月面データの調査支援および販売
- 月周回および月面への高頻度輸送サービス
- 月周回および月面へのペイロード開発支援
- 宇宙資源開発に向けたR&D
テクノロジー
低コストで定期的な輸送プラットフォームを構築するために、小型軽量で機動力の高いランダーとローバーを開発。日本の高精度な加工技術の活用による大胆な軽量化、民生品の活用による小型軽量化、コスト削減、開発リードタイム短縮、アジャイル開発の導入による開発スピード向上、品質向上を実現。それにより、お客様にとって負担を軽減し、より自由度の高い輸送サービスを提供できる。
◆小型ながらも機能性を追求した超小型惑星探査「ローバー」
世界最小・最軽量のモビリティプラットフォームながらも、インターフェース標準化や群ロボット化により、探査の機能拡張性を有し、ユーザーの要望に柔軟に対応。
「Google Lunar XPRIZE」のために開発された、360°の視野を持つ高画質カメラを付属した4輪のフライトモデルローバーのSORATOをもとに、月面探査が可能になる。
将来に向けて、最新のロボット工学や人工知能を利用し、複数のローバーで資源の探査と採掘を目指す。
◆ユーザーの多様なミッション要望に対応可能な超小型「ランダー」
小型軽量を実現しつつも、ペイロード積載を実現。小型軽量であるがゆえに、指定の場所、指定のタイミング、指定の頻度で、ユーザーのペイロードを輸送できる。また、インターフェースも標準化し、ユーザーの負担を軽減。
提供サービス
月への輸送サービス「ペイロード」
着陸船またはローバーのに搭載可能な貨物「ペイロード」を販売。
ローバー搭載用:月面での移動を必要とするぺイロード。
<例> 映像取得、走行データ取得、採掘システムなど。
ランダー搭載用:移動を必要としない、固定型ぺイロード。
<例> カメラや、通信装置、培養装置など。
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- 環境情報取得系
月面基地開発や、将来の有人ミッションに向けた月面環境情報取得。
(質量分析器、放射線測定器、環境温度計、採掘ドリル) - 技術検証系
月面無人探査及び建築を実現するロボティクス、通信装置、資源開発や輸送技術の向上に向けた技術検証。
(バッテリー、新素材耐性検証、3Dプリンター、アクチュエーター) - 製薬・ライフサイエンス系
月面の微小重力環境を利用した基礎研究開発、最先端研究や、細胞培養等の生命科学の基礎研究。
(細胞培養装置、天体望遠鏡、電気分解装置、結晶化実験) - エンタメ・教育系
番組制作、エンタメまたは教育コンテンツのための月面映像取得、企業PR活動、アートプロジェクトなど
(カメラ、画像、映像データ、アート作品、企業商品)
- 環境情報取得系
経営者プロフィール
ファウンダー&代表取締役(CEO) 袴田武史
子供の頃に観たスターウォーズに魅了され、宇宙開発を志す。ジョージア工科大学で修士号(航空宇宙工学)を取得。大学院時代は次世代航空宇宙システムの概念設計に携わる。その当時、Ansari XPRIZEにより民間有人宇宙飛行が成功し、民間での新しい宇宙開発時代の到来を感じる。民間での宇宙開発では、経営者が必須になると考え、大学院卒業後、外資系経営コンサルティングファーム勤務。プロジェクトリーダーとして幅広い業種のクライアントにコスト戦略および実行を中心にコンサルティングサービスを提供。2010年よりGoogle Lunar XPRIZEに参加する日本チーム「ハクト」を率いる。同時に、運営母体の組織を株式会社ispaceに変更する。内閣府の新宇宙産業創造のための意見交換会(2014年)に有識者として参加。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)