世界初!独自製法によりインクジェット印刷と銅めっきを用いて製造されたフレキシブル基板「P-Flex™」を開発
エレファンテック株式会社
画像取得先: https://www.elephantech.co.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
インクジェット印刷と銅めっきを用いて製造されたフレキシブル基板「P-Flex™」の製造および販売を行う、プリンテッド・エレクトロニクス分野の東京大学発スタートアップ企業。「必要な部分にのみインクジェットで金属を印刷し、さらにめっき技術で金属を成長させる」という独自の製造方法*により従来のフレキシブル基板よりも工程を短縮したことで、製造コストリードタイムの削減を実現し、試作や量産にも柔軟に対応している。
*特許第6300213号取得済
2014年にAgIC株式会社として創業。創業当初より、「印刷による電子回路製造技術により、電子回路のコストを劇的に下げる」ことを目指して開発を行ってきたが、初期段階では産業用の電子回路としては耐久性や解像度などが不足していたため、主に教育用途等での展開を行ってきた。
その後2017年に入り、高速無電解銅めっき制御技術を始めとするいくつかの当社による技術革新により、世界で初めて産業用途にも利用可能なフレキシブル基板製造技術を実用化し、製品名「P-Flex™」として産業用途での出荷を開始。
2019年7月にはセイコーエプソン株式会社と、インクジェットヘッド供給などでパートナーシップ契約を締結。この資本業務提携により、「新しいものづくりの力で、持続可能な世界を作る」という企業ミッションの実現に向け、インクジェットによるフレキシブル基板製造事業の拡大と、立体樹脂上への配線形成やバイオ材料の印刷など、その応用範囲を広げる開発・市場開拓を行う。
事業内容
プリンテッドエレクトロニクス製造技術の開発、サービス提供
営業品目
自動車、製造装置、家電、OA機器、医療機器、モバイル機器、ウェアラブル機器、RFID、食品機械、航空宇宙産業部品
主な製品
フレキシブル基板(FPC)P-Flex™
P-Flex™はインクジェット印刷と無電解銅めっきにより製造されるフレキシブルプリント配線板。これまでのフォトリソグラフィによるフレキシブルプリント配線板の製造と異なり、初期費用が不要となるため、小ロットの場合はもとより工程数や原材料が少ないことにより大量生産においてもコストメリットを提供することが可能。
また、アートワーク設計FPC製造部品実装までワンストップの製造サービスも実施。
FPCの製造から部品実装まで最短3日(アートワーク設計は除く)。インクジェット印刷による高速型レスFPC製造技術によって超短納期を実現。アートワーク設計部品実装なしの注文も可能。
経営者プロフィール
代表取締役社長 清水信哉
東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻修士課程修了
2012年マッキンゼーアンドカンパニー入社、主に国内メーカーのコンサルティングに従事
2014年1月エレファンテック株式会社共同創業、代表取締役社長就任
取締役副社長/共同創業者 杉本雅明
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 修士課程修了
慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科後期博士課程単位取得退学
2014年1月エレファンテック株式会社共同創業、取締役副社長就任
(同社Webサイトおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)