AI×アダプティヴ対話型アニメーションeラーニング「すらら」を国内外の塾や学校に展開する教育ITベンチャー
株式会社すららネット
画像取得先: http://surala.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
2010年末に上場企業からMBOした教育ITベンチャー。
学力差に関わらず学習できる、ゲーミフィケーションを駆使したアダプティヴな対話型アニメーションeラーニング「すらら」を、主に学習塾や私立学校を通じて提供している。
また、すらら関連商品の研究・企画・開発と販売、すららを活用した学校・学習塾向けのコンサルティングも行っている。
「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念とし、アダプティブな対話式 ICT 教材「すらら」を、国内では800の塾、160の学校に提供。発達障がいや学習障がい、不登校、経済的困窮世帯を含む約58,000人以上の生徒に学習の機会を提供するなど日本の教育課題の解決を図ることで成長を続け、代表的なEdTechスタートアップ企業として2017年東証マザーズに上場。
AI×アダプティブラーニング教材「すらら」は小学校1年生から高校3年生までの国語、算数/数学、英語の学習を、先生役のアニメーションキャラクターと一緒に、一人一人の理解度に合わせて進めることができるアダプティブなe-learning教材。レクチャー機能、ドリル機能、テスト機能により、一人一人の習熟度に応じて理解→定着→活用のサイクルを繰り返し、学習内容の定着をワンストップで実現。初めて学習する分野でも一人で学習を進めることができる特長を生かし、小・中・高校、学習塾をはじめ、放課後等デイサービス等においても活用が広がっている。
「すらら」により、様々な格差によって学習機会に恵まれていない子どもたちに対しても光を届け、 教育格差による機会格差、所得格差といった課題を解決していくことを目指す。近い将来、それをアジア新興国の教育問題の解決にも活かしていきたいと考え、既に上海、マレーシア、バンコクなどで「すらら」を使った学習塾が開校、2018年内には北京、ペナン(マレーシア)でも開校が予定されている。また、JICA(独立行政国際協力機構)の採択を受け、スリランカとインドネシアにて現地向けコンテンツの提供のトライアルを開始。これらにより、これまで十分な学ぶ機会を得られなかった子どもたちも、すららによる学びの輪に加わっている。
今後も、世界中の教育格差という社会課題を最先端技術で解決し、教育格差の根絶に向け貢献する。
事業内容
e-ラーニングによる教育サービスの提供および運用コンサルティング、マーケティングプロモーション及びホームページの運営
「すらら」とは
「すらら」は2007年に研究がスタートし、英語・国語・数学の各分野における著名講師やeラーニング研究で技術を持つ大学教授などのプロジェクトにより開発を行っている、ゲーミフィケーションを応用した「対話型アニメーション教材」。
従来の映像授業型eラーニングや問題集型eラーニングとは一線を画す商品として全国で急速に採用され、2012年にはeラーニングアワードフォーラムにて、教育部門最高峰の「日本e-Learning大賞 文部科学大臣賞」を受賞。
インターネットを通じてゲーム感覚で学ぶことができる、デジタル教材。キャラクターと対話をしながら基礎概念から丁寧に学ぶことができ、理解した内容を着実に応用できるように、出題形式が豊富で自由度の高い演習機能も一体化。保護者や先生が学習を適切にマネジメントできる管理機能も充実。
プロダクト
「everyday TOEIC®L&R TEST」
TOEICのスコアを伸ばすだけでなく、英語の底力を上げるために、文法、語彙、リスニング、リーディングをバランスよく学習できるよう作られた教材。他にはない問題量でありながら、独自のシステムにより無理なく学習を進めることが可能。
「Pitadri」/法人への提供
生徒ひとりひとりが自分の学力に応じた演習問題に取り組める、クラウド型のアダプティブ・ラーニング教材。様々な偏差値の生徒にも個別対応ができ、教室の統一管理をすることで相乗効果を発揮する。
「コラボレーション教材」/法人への提供
他企業とのコラボレーションにより実現した、すららのオプションとして利用できるコンテンツ。Skype英会話、計算や英単語に特化した教材、理科・社会の学習ができるものなど。
「すららカップ」
学年やエリアを問わず、全てのすらら利用者同士が学習量を競い合う大会。すららは勉強した時間や量が記録に残るため、重ねた努力をきちんと評価することが可能になる。
「アクティブラーニングイベント」
答えのないテーマについて話し合い、考え合う中で、21世紀型スキルを鍛えていくイベント。激変する実社会で生き抜くために必要な力を身につけるため、実践的でダイナミックな活動を含むイベントとなっている。
「Surala Ninja! 」
「すらら」の海外版として小学生向けに開発された、インタラクティブなアニメーションを通じて加減乗除の四則計算を楽しく学べるe-ラーニングシステム。現在、スリランカ向けのシンハラ語版、インドネシア向けのインドネシア語版、また、主にインドで活用されている英語版がある。
受賞歴
- 2012年 「第9回 日本e-Learning大賞 文部科学大臣賞」を受賞
- 2013年 京都市ベンチャー企業目利き委員会でAランク企業に認定
- 「第10回日本パートナーシップ大賞優秀賞」を受賞
- 2015年 Japan Venture Awards 2015中小機構理事長賞を受賞
- 2016年 第2回日本ベンチャー大賞にて社会課題解決賞(審査委員会特別賞)を受賞
- 第8回千代田ビジネス大賞にて最高賞である大賞を受賞
- 2017年 経済産業省の「はばたく中小企業300社」に選出
- 世界発信コンペティション2017にて最優秀賞を受賞
- 2018年 政府の特待生「J-Startup企業」として認定
経営者プロフィール
代表取締役社長 湯野川孝彦
大阪大学基礎工学部卒
東証一部上場企業の新規事業担当役員時代にeラーニング教材すららの事業を企画・開発。2010年、すらら事業を MBOにより買い取り独立した。すららはそのアダプティブな機能により、生徒一人一人の学力に応じて楽しみながら学べる教材として急速に広まっており、「多様化への対応」がテーマであった2016年の教育再生実行会議においては有識者として参画した。
「所得格差と教育機会格差の負のスパイラルを断ち切る」という理念を掲げ、NPO法人と連携しての低 所得世帯の学習支援活動なども実施。将来的には、世界中の子供たちに低料金で高品質な教育を提供することを視野に入れ、中国やシンガポール等の学校や学習塾に日本語版「すらら」を提供している。さらに、海外現地の子ども達向けには、スリランカでマイクロファイナンス機関と連携し「Surala juku」の展開を、インドネシアでは学校向けの事業展開も行なっている。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)