自動運転技術を応用。自動タクシー、物流・宅配ロボ、ドローンなど技術を実社会へ水平展開するロボベンチャー
株式会社ZMP
画像取得先: https://www.zmp.co.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
『ヒトとモノの移動を自由にし、楽しく便利なライフスタイルを創造する』ことをミッションにヒトの移動は『RoboCar®』、モノの移動は『CarriRo®』、そしてそれらのロボットのコアエンジン『IZAC®』を提供するベンチャー。
世界的にも唯一『Robot of Everything』を実現しており、ロボットベンチャーの先駆者として唯一無二の存在になることを目指す。
当社はロボティクスが基本技術に、ハードウェアとソフトウェアの両方を自社開発し、さらにITサービスまで手掛ける。ロボット技術を社会課題へ応用し、自動タクシー、物流ロボ、宅配ロボ、ドローンなど技術を実社会へ水平展開している。
①ADAS(先進運転支援)、自動運転開発用プラットフォームRoboCar®シリーズ及びセンサ・システム、②移動体メーカ(自動車、商用車、建設機械、農業機械、物流搬送機器、屋外作業機械等)向け自動運転等の開発支援、実験代行RoboTest®、③物流支援ロボットCarriRo®の開発・販売を行う。また、2020 年の無人タクシー実現に向け、公道での技術及びサービスの実証実験を重ねている。2017年からは日本初の歩道走行を目指す宅配ロボットCarriRo®Deliveryの実証実験を開始。
また、自社製品の開発と並行して、その技術をカスタマイズし大手企業とも多くのプロジェクトを手掛けており、社会課題の解決へ、自社だけではできないことは、パートナーとの協業も積極的に行いる。
これからも世の中に感動を与える製品やサービスを提供していく。
沿革
当社は、2足歩行ロボットの開発で創業し、以来ロボット技術をコアにして事業に取り組んできた。
現在は、自動タクシー、物流ロボ、宅配ロボ、また、パートナー企業との取り組みなどを通じてサービスを提供している。
2001年1月30日:人間共生型ロボットを開発する世界初のベンチャーとして、有限会社ゼットエムピー設立
2001年6月:有限会社から株式会社へ組織変更
2002年9月:東京都港区三田へ本社移転
2004年11月:東京都目黒区青葉台へ本社移転
2009年6月:東京都文京区小石川へ本社移転
主な事業内容
- ADAS(先進運転支援)、自動運転技術開発用プラットフォームRoboCarシリーズ及びセンサ・システムの開発・販売
- 移動体メーカ(自動車、商用車、建設機械、農業機械、物流搬送機器、屋外作業機械等)向け自動運転等の開発支援、実験代行業
- 物流支援ロボットCarriRoの開発・販売
- 大学・企業向け研究用ロボット、ロボット教材
事業分野
ロボット・自律移動・AI技術をコアコンピタンスとして、自動運転用車両・物流支援ロボット・走行データ計測など、自動運転技術を応用したさまざまな事業を展開。
「ADAS(先進運転支援)、自動運転用プラットフォーム RoboCarシリーズ及びセンサ・システム販売 」
自動運転のパイオニアとして自動運転用の車両の提供及び制御システム、センサを提供。
※RoboCar ®とは、プログラム制御により走る、曲がる、止まる等の制御が可能な自動運転を開発するための車両プラットフォーム(ロボットカー)。2009年に乗用車の1/10 サイズの RoboCar ® 1/10 の販売を開始、以来、自動運転車両のプラットフォームとして実車タイプのRoboCarシリーズ製品の販売を行っている。
「車両走行データ計測 実験請負・委託サービス RoboTest(ロボテスト)の提供」
自動運転開発のデータ計測ノウハウを生かし、車両の走行データ計測サービスを提供。データ計測・走行テストに関わる業務を一貫して対応し、自動運転開発・ADAS技術開発に貢献する。
※「RoboTest」(ロボテスト)とは、ドライバー運転による公道走行テスト&走行データ取得ソリューション。自動運転技術・ADAS(先進運転支援システム)に関する公道を含む実世界での撮影画像、及び走行データの収集・分析や、お客様が自動運転・ADAS関連システムを開発する際に必要となる公道や試験施設における走行テスト(走行試験)や走行データ収集やデータ収集システムの構築を委託できるサービス。
「物流支援ロボット CarriRo(キャリロ)の開発・販売」
自律移動の技術を物流業界へ適用、台車型ロボットを開発。1人で3台の台車を走行できるカルガモモードや自律移動(自動運転)走行をする台車を提供し、物流業界へ革命を起こす。
CarriRo(キャリロ)は2014年7月にコンセプトを発表、2015年8月に量産販売を開始し、これまでに60社以上で活用されている。現在は“自律移動機能”を搭載した最新モデルを追加し、さらに便利になったCarriRoの事業拡大に取り組んでいる。このCarriRoでは、人材不足という物流業界が抱える課題に対して、実際にロボット技術を実世界に応用し、役立たせ、ビジネスを創造していく。
・自動運転・ロボット用ステレオカメラRoboVision(ロボビジョン)シリーズの開発・販売
認知をつかさどる”ロボットの目”となるカメラを自社で設計・製造。自動運転や自律移動ロボットなどに適用可能なステレオカメラユニットRoboVisinシリーズを開発。
ステレオカメラ(ステレオビジョン)システムRoboVision2sはこれまで100社以上の企業や大学へ導入され、研究開発や自動運転・ADAS開発のツールとして採用されている。
「移動体メーカ(自動車、商用車、建設機械、農業機械、物流搬送機器、屋外作業機械等)向け自動運転等の開発支援」
自社で開発した自動運転の技術をあらゆる産業への適用を支援するサービス。自動運転用ソフトウェアIZACをハブにあらゆる機械の自動運転化を実現。
※自動運転用ソフトウェアIZAC(アイザック)とは、自動運転用のソフトウェアプラットフォーム。IZAC(アイザック)を搭載したコンピューター(PC)へセンサーを接続し、認識させることで、IZACの制御コンポーネントを通じて判断を行い、制御することであらゆる機械をコントロールすることが可能。IZACを通じて、機械を動かすために必要な、認知・判断・操作のすべてを行える。また、IZACは自動車を公道で自動運転させるために特化したミドルウェア及び開発環境として一から設計され開発された。当社がこれまで行ってきた自動運転の実証実験のプラットフォームとして採用され実績を積んでいる。社内での適用例として、自動運転車両・建機・バス・宅配ロボットと様々なプロジェクトで横断的に活用されている。
取り組みの実例
「自動タクシー」
自動タクシーのサービス実現に向けて、日の丸交通とともに緑ナンバーのタクシー車両を用いて、日本のビジネスの中心部である、大手町~六本木間のタクシー需要の高いエリアでの営業実証実験を実施。事業化に向け、自動運転技術のブラッシュアップ、配車アプリ開発等に取り組んでいる。
「宅配ロボット CarriRo Deli(キャリロ デリ)」
日本初の宅配ロボットCarriRo Deli は、2016年からプロジェクトを開始し、様々なパートナー企業と実証実験に取り組んできた。今後は、実用化に向けて慶應義塾大学SFCにて、世界初のコンビニの商品を配送するサービス実証実験を実施していく。
「ロボット技術を通じたパートナー企業との取り組みとして、世界No.1タイヤメーカー「ブリヂストン」との事例」
このプロジェクトでは、タイヤの性能試験に自動運転車両を活用し、2019年に無人自動運転走行(レベル4)によるタイヤ騒音試験の実用化を目指している。
経営者プロフィール
代表取締役社長 谷口恒
(戸籍名:谷口恵恒)
(同社Webサイトおよび同社Wantedly掲載情報を基に当社編集)