医療用の先端高分子技術を農業に展開。安全で高栄養価の農産物を生産する世界初の技術「アイメック®」を開発
メビオール株式会社

画像取得先: https://www.mebiol.co.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
医療用に開発してきた膜およびハイドロゲル技術を農業に展開し、安全、高栄養価の農産物を生産する持続的農業技術「アイメック®」を世界に先駆けて開発する早稲田大学発研究開発型ベンチャー。
「アイメック®」は人工透析、人工血管、カテーテルなどの医療用製品に用いられる膜およびハイドロゲル技術の開発を30年以上に亘り行ってきた社長の森有一氏(元早稲田大学客員教授)が発明した技術。医療分野で培ってきた先端高分子技術を農業分野に展開し、地球温暖化の進捗によって世界各地で起こっている水不足や土壌に関する問題によって引き起こされる食料の供給および安全性の問題に対処するために、1995年にメビオールを設立。
「アイメック®」の特許は、120カ国以上で出願され、すでに100カ国以上で登録。
当社は研究開発を主体としたファブレス企業であり、収益の主体はアイメック®技術の特許をベースとしたロイヤリティー収入である。
国内では「アイメック®」による収益性が高い高品質トマト生産事業が本格的化。海外では、温暖化による水不足、土壌劣化などに伴う食糧不足の解決策として期待され、中東、中国、アフリカ、欧州などへの展開が開始。
2018年3月には、「アイメック®」(フィルム農法)技術が、国連工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所の「環境技術データベース」に登録。
テクノロジー
「アイメック®(フィルム農法)」
世界が今日直面している食の安全性、水不足や土壌汚染等の深刻な問題に対処するために開発されたハイドロゲル膜を用いた世界初の技術。「imecアイメック®」ではハイドロゲルでできた薄いフィルムの上で植物が育成。フィルムには無数のナノサイズの穴が開いており、水と養分だけを通す。
また農薬を使わなくてもバクテリアや細菌、ウィルスによる汚染を防ぐことができるため、安全な作物をつくることが可能。植物はハイドロゲル中の吸い難い水を吸おうとして、植物は沢山の糖分、アミノ酸などを生成。その結果、高糖度と高栄養価が達成される。
提供サービス
「アイメック®システム」
設置が容易で構造もシンプルで廉価なのが特長。システムは給液装置と栽培ベッド(フィルム、不織布、止水シート、2本の灌水チューブ)から構成。止水シートによって地面とは完全に隔離されているので、砂漠地帯やコンクリートの上など、「どこでも農業」ができる。
更に止水シートによって供給された水と肥料が外部に漏れないために従来の農法に比べ、水と肥料の使用量が大幅に少ないと同時に環境に大変優しい農法である。
「高品質トマト生産」
「アイメック®」は2009年に日本国内で初めてトマト生産に導入された。今や普及面積も25エーカー超となり、現在も拡大中。「アイメック®」で育ったトマトは食味、香りも良く、糖度や栄養価(リコピン、アミノ酸やギャバ等)が非常に高いため、高評価を獲得。これら高品質の作物は他の農法で作られた野菜と比較しておよそ3倍の取引価格で販売されている。更に、トマト以外に、メロン、イチゴ、パプリカやレタスのような葉野菜生産を計画中。
将来は「アイメック®」でブドウ等の果樹の生産にチャレンジする予定。
近年の採択・受賞歴
- 2019年5月 UNIDO ITPO Italyによる The International Award 2019 “Innovative Ideas and Technologies in Agribusiness を受賞
- 2018年2月 第6回 「技術経営・イノベーション賞」において『科学技術と経済の会会長賞』受賞
- 2017年10月 『スタートアップワールドカップ2018 』日本予選で特別賞を受賞
- 2017年7月 かながわ産業Nabi大賞『大賞』受賞
- 2017年2月 JAPAN VENTURE AWARDS 2017にて『中小企業庁長官賞』受賞
- 2016年9月 Falling Walls Venture Sendai 2016 でトップ賞獲得
- 2016年8月 「大学発ベンチャー表彰 ~Award for Academic Startups~」にて『特別賞』受賞
経営者プロフィール
代表取締役会長 森有一
元早稲田大学客員教授。
代表取締役社長 吉岡浩
(同社Webサイトを基に当社編集)