がんのゲノム医療における情報解析のためのAIトータルソリューションソフト「Chrovis (クロビス)」を開発
株式会社テンクー
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会社概要・事業内容
会社概要
2011年創業の技術系ベンチャー企業。
「最先端の情報技術を適切に用いて、医学研究、オーダーメイド医療、ゲノム創薬、遺伝子治療の継続的な発展を推進していく」というミッションのもと、生命情報・医療情報の解析、可視化を行うソフトウェアの開発、サービスを展開。特に、ヒトのゲノム配列情報の解析と可視化システム、および、関連する文献情報の自然言語解析システムの開発を主として実施。
自然言語処理技術や人工知能技術を用いたゲノム医療向けソフトウェア製品「Chrovis (クロビス)」を開発、販売、サービス提供。
2019年7月、東京大学におけるがん遺伝子パネル検査Todai OncoPanelなどへの協力が評価され、大学発ベンチャー表彰2019「文部科学大臣賞」を受賞。具体的には、がんゲノム医療においてChrovisを通じて、ゲノム情報の解析と解釈の精度を高め、研究や医療に役立つシステムの構築を進めている点が評価された。
受賞歴
- 2014年1月 中小企業庁 ミラサポ グッドビジネスアワード ファイナリスト
- 2013年11月 日本MITエンタープライズフォーラムビジネスプランコンテスト&クリニック(BPCC)スタートアップ部門 正会員特別賞
- 2013年9月 Clojureの国際プログラミングハッカソンClojure Cupファイナリスト
- 2012年10月 日経ビジネス”日本を救う次世代ベンチャー100″に選出
事業内容
- ゲノムおよび生体情報解析のトータルソリューション Chrovis の開発と運用
- 並列分散コンピューティングによる高速データ処理を行うシステムの開発
- 最先端のアルゴリズムに基づくデータ分析/可視化を行うシステムの開発
提供サービス
がんのゲノム医療のAIソリューション「Chrovis (クロビス)」
個人に特化したゲノム情報の精密なレポーティング可能な、ゲノム医療における情報解析のためのトータルソリューションソフトウェア。最先端の情報技術を用い、臨床検査基準相当の信頼性を保ち、次世代シーケンシング(NGS)による個人のゲノム情報をすべて自動的に解析し、膨大な文献情報を基にした知識データベースを用いて、臨床の現場に患者ごとに個別化された診断・治療に直結するレポートの提供を目的としている。
<特徴>
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- 最先端のバイオインフォマティクスに基づくデータ解析
- 膨大な文献情報を自然言語処理により意味解析して構築した知識データベース
- レポートのパーソナライズとその解析結果の可視化
沿革
- 2011年4月 東京都文京区に株式会社テンクーを設立
- 2012年5月 1年間限定でSKYTREE VIEW ソラマドをリリース
- 2012年10月 日経ビジネス 日本を救う次世代ベンチャー100に選出
- 2013年9月 Clojureの国際プログラミングハッカソンClojure Cupにおいてファイナリストに選出
- 2013年10月 JST CRESTプロジェクト“動的遺伝子ネットワークの多次元構造解析による高精度な細胞分化制御技術の開発“の共同研究に参画
- 2014年3月 革新的イノベーション創出プログラム(COI-T)“健康長寿の世界標準を創出するシステム医学・医療拠点“の共同研究に参画
- 2014年4月 ゲノム情報解析のクラウドサービスとして「Chrovis」をローンチ
- 2015年4月 慶応義塾大学システム医療研究開発センターの共同研究に参画
- 2016年8月 論文誌“Source Code for Biology and Medicine“にChrovisのソフトウェアモジュールの1つであるcljamが掲載される
- 2017年1月 ゲノム医療のためのトータルソリューションソフトウェア「Chrovis」をリリース
- 2017年2月 東京大学ゲノム医療研究プロジェクトに協力
- 2018年10月 東京大学のがん遺伝子パネル検査「Todai OncoPanel」の先進医療B開始に伴う情報解析に協力
- 2018年12月 情報セキュリティマネジメントの国際規格ISO/IEC 27001の認証を取得
経営者プロフィール
代表取締役社長CEO 西村邦裕
2001年東京大学工学部機械情報工学科卒業。2006年東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了。同大学の研究員・助教を経て、2011年に株式会社テンクーを創業し、代表取締役社長に就任。大学では、遺伝子発現やコピー数多型およびNGSのデータ解析などを行い、その成果はNatureなどの著名な論文誌に多数掲載された。ビジネスの分野でも、Microsoft Innovation Awardなど受賞多数。2010年にはIPA未踏IT人材発掘・育成事業にプロジェクトが採択される。専門は、情報の可視化、バイオインフォマティクス、ヒトゲノム解析、バーチャルリアリティ。大学の研究を社会に還元したいという思いから起業を決意し、ゲノム医療のためのトータルソリューションソフトウェア「Chrovis」の開発を始め、ゲノム医療を情報面から推進できるように活動している。博士(工学)。
取締役CTO 青木貴司
2006年東京大学工学部機械情報工学科卒業。2008年東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻修士課程修了。大学院での研究と並行し、2008年よりインターネット系ベンチャー企業にて、数多くのソフトウェア研究開発に携わる。2008年にIPA未踏IT人材発掘・育成事業に大学院で研究していたプロジェクトが採択される。2011年に株式会社テンクーの創業に参画し、共同創業者として取締役に就任。2012年に業務に集中するために、東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻博士課程を退学。専門は、コンピュータビジョン、機械学習、分散コンピューティング、ソフトウェアアーキテクチャ。現在は、ゲノム医療のためのトータルソリューションソフトウェア「Chrovis」の企画・開発・運用の全般を指揮している。
取締役CDO 坂田理美
2008年女子美術大学芸術学部デザイン学科卒業。同年よりデザイン系ベンチャー企業にて、数多くのプロダクトのデザインを手がける。同社退社後、フリーランスを経て、2011年株式会社テンクーの創業に参画し、共同創業者として取締役に就任。常に優れたインタフェースを探求しており、理論に基づいた論理的なデザインを生み出す。デザインのみではなくテクノロジーにも精通し、そのプログラミング能力を買われ、2010年IPA未踏IT人材発掘・育成事業のプロジェクトに携わる。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)