IoTセンサデータで次世代の農業を目指す!AIによるビッグデータ解析で、農作物の生産性・品質向上につなげる
ベジタリア株式会社
画像取得先: http://www.vegetalia.co.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
「次世代緑の革命」を目指して、最新の植物科学とテクノロジー(Vegetation Science&Technology)を融合した農業に向けた取り組みを行う東京大学EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)ベンチャー。
農業IoTセンサや営農管理ツール、ビッグデータ解析技術、人工知能技術等を保有しており、生産、流通、物流、消費といったサプライチェーンをリデザインすることによって、持続可能な環境と健康社会の実現に向けて、農業とITの融合により農業の生産性や品質向上につながるソリューションを提供する。
当社が目指す次世代の農業をつかさどるのはIoTセンサデータ。得られた各種センサデータをビッグデータ解析することで、農作物の病虫害対策や収穫時期の予測などが可能となる。
また、東京大学/先端科学技術研究センター/森川博之教授や、同学大学院/農業生命科学研究科/難波成任教授と共同開発を実施。当社を中核として、各事業領域におけるスペシャリストを有する幅広い分野のグループ会社を構成している。
事業内容
- IoTセンサ事業
- クラウドデータ基盤事業
- アプリケーション開発事業
- 植物病院事業
- 農業生産事業
- オーガニックを中心とした流通販売事業
提供サービス
▼IoT農業センシング・ビッグデータ解析
当社独自の農業アプリケーションで、これまで圃場に行かなければ確認できなかった環境状態や作物の生育状況などの情報をスマートフォンやタブレットなどの端末上で遠隔確認することができる。各種センサデバイスを通じて得られた環境データ、栽培データ、気象データなどのビッグデータをAIを用いて解析することで、栄養価や機能性が高く、安全安心な農作物生産の実現を目指す。
屋外計測モニタリングシステム「FieldServer(フィールドサーバ)」
農業現場で必要とされる圃場の環境情報や作物の生育状況を常時モニタリングできるシステム。データはスマートフォンやタブレット上で確認することができ、データに基づいた栽培管理が実現する。
- 土壌環境の測定
CO2 測定、土壌温度、土壌水分、土壌EC(電気伝導率)など土壌環境の測定が可能。 - 環境測定
温度、湿度、日射を測定することにより、安定した生育環境をモニタリングできる。 - 病害虫のリスク管理
凍霜害やカイガラムシの被害などを予測し、「注意報」をプッシュ通知する。
水稲向け水管理支援システム「PaddyWatch(パディウォッチ)」
「水田センサ」を使って水位情報などをスマホ・タブレットで自動受信。センシング技術を使った水田センサ(パディウォッチ)を使うことで、経営コストの約30%を占める水田管理労務費と労力の効率化が図られ、大区画化へのステップにつながる。
- センサリング技術+天候予測
水稲生産に重要な水位・水温を自動計測・蓄積を行ない、地上部の温度・湿度の変化も記録可能。 - データサイエンス技術
高温登熟対策、病虫害雑草予察、収穫時期予測、作物種別水管理などをデータ解析し効率よく水田を管理できる。 - ロボット技術
水位の自動コントロールや、給排水などをスマホで一括管理が可能。
農業日誌・圃場管理ツール「agri-note(アグリノート)」
圃場や作業の管理から比較・分析まで目的に合わせて活用できるクラウドサービス。農作業を記録、瞬時に情報共有して「勘と経験」を強力にサポートする。
- マップベースで農作業の情報共有
航空写真をベースに農作業の記録を作成し、作業記録は一覧から選択するだけの簡単入力。記録やデータの閲覧も、マップ上の圃場をクリックするだけで可能。 - スマートフォン・タブレットで現場でも大活躍
GPS機能でバラバラになっている圃場の位置を確認でき、現場で記録して、瞬時に情報共有。気になったら、現場の写真もアップロードできる。
▼「ベジタリア植物病院®」
当社独自のIoTセンシングとAIの技術によって、病害虫の予察や防除が実現を目指す。
※植物病院は東京大学の登録商標。
病害虫防除コンサルティング
センサを用いて栽培作物を取り巻く気象情報を計測し、栽培予定土壌の分析データを基に病害虫の発生リスクを総合的に判断。IPM*に基づく適切な防除方法を提案することで収穫の安定、品質の向上を実現します。
*IPM(総合的病害虫防除管理):病害虫の発生を予測し、診断、薬剤のみに頼らず、さまざまな防除方法を組み合わせることで最適な防除を行う
土壌診断(病害虫)サービス
栽培予定土壌の物理化学性分析に加え、生物性の分析を基に病害虫の発生リスクを判断、適切な防除方法を提案。世界で初めて土壌の遺伝子診断(LAMP法)を導入し、発病ポテンシャルを推定、最適な防除計画を提案する。対象病害虫を随時拡大予定。
グループ企業
株式会社イーラボ・エクスペリエンス
・IoTセンサの企画・開発
・農業環境センサ「フィールドサーバ」
・水田センサ「パディウォッチ」
ウォーターセル株式会社
・アプリケーションの開発
・クラウド型農業支援システム「アグリノート」
Kisvin Science株式会社
・非破壊樹液流センサーの研究・開発
・植物生理生態学に基づいたワインブドウ栽培支援
ベジタリアファーム株式会社
・オーガニックを中心としたファーム・農業生産
経営者プロフィール
代表取締役社長 小池聡
ネットイヤーグループ㈱(3622)創業者
㈱ネットエイジグループ(現ユナイテッド㈱、2497)前社長
東京大学EMP修了
東京商工会議所(渋谷)副会長
文部科学省COI STREAM構造化委員
(同社Webサイトを基に当社編集)