独自開発技術「受精卵エレクトロポレーション法」で、あらゆる遺伝子改変動物を提供する基盤的企業を目指す
株式会社セツロテック
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会社概要・事業内容
会社概要
2017年2月に設立した徳島大学発バイオテクノロジー系ベンチャー企業。
徳島大学で「受精卵エレクトロポレーション法(GEEP法)」による高効率ゲノム編集技術を開発した徳島大学教授の竹本龍也氏(代表取締役会長)と、分子内分泌学を専門とする徳島大学特任講師の沢津橋俊氏、分子生物学分野で博士号をもつシリアルアントレプレナーの竹澤慎一郎氏(代表取締役社長)、機器開発会社で知財の扱いに精通した森泉康裕氏(執行役員)らが2017年2月に設立。
竹本氏と大阪大学の橋本昌和氏は、2015年にCRISPR/Cas9を使用した遺伝子改変(ゲノム編集)マウスを簡便にかつ高効率に作製できる手法「受精卵エレクトロポレーション法(GEEP法)」を開発し、その技術を特許出願。
「受精卵エレクトロポレーション法(GEEP法)」は、CRISPRによるゲノム編集に必要な分子を電気の力(エレクトロポレーション)によってハイスループットに受精卵へ導入する技術である。
この技術を用いて、当社は、遺伝子改変マウスの作製・販売から始め、将来的に産業界で遺伝子改変動物が利用されることを予見し、あらゆる遺伝子改変動物を提供する基盤的な企業となることを目標としている。
「ゲノム編集産業を開拓し人々の暮らしを豊かに」というビジョンの下で、「ゲノム編集」という人類の歴史に残る技術を人々の暮らしに役立てることを目指して各種の開発をし、事業化を目指す。研究支援事業では主に製薬会社や大学の研究者の研究をサポート。ゲノム編集マウスやゲノム編集培養細胞を提供することで、研究活動に貢献している。また、ゲノム編集プラットフォーム事業では、様々な動物資源をさらに有益にすることを目指し、特徴的な3つのコア技術である生殖工学・ゲノム編集技術、ゲノム編集ツールにより、顧客のニーズに沿った商品開発を協創している。
事業内容
- ゲノム編集による受託事業・研究開発・商品販売及びゲノム編集に関する各種サービス
提供サービス
- ゲノム編集受精卵作製受託サービス
- ゲノム編集マウス作製受託サービス
- ゲノム編集ラット作製受託サービス
- ゲノム編集ブタ作製受託サービス
- ゲノム編集培養細胞作製受託サービス
沿革
- 2017年5月 米国ブロード研究所とゲノム編集技術の知財ライセンス契約を締結
- 2016年12月 NEDO TCP 最優秀賞受賞
- 2016年12月 ウィルグループ主催YOAKE 審査員特別賞受賞
- 2016年12月 NEDO SUI採択決定
- 2017年2月 株式会社セツロテックを徳島県徳島市に設立
- 2017年4月 日本アントレプレナー大賞 北尾吉孝賞(ヘルスケア部門賞)受賞
採択・受賞歴
- 2016年12月 NEDO TCP最優秀賞
- 2016年12月 YOAKE審査員特別賞 ウィルグループ主催
- 2016年12月 NEDO SUI採択
- 2017年4月 第二回日本アントレプレナー大賞 北尾吉孝賞
- 2017年7月 パートナー企業賞(徳島テックプランター)
- 2017年7月 中小ものづくり高度化法の認定取得
- 2017年9月 三菱総研賞 未来共創イノベーションネットワーク
- 2017年10月 ILS2017 TOP100スタートアップに選出 第5回イノベーションリーダーズサミット 後援:経済産業省
経営者プロフィール
代表取締役会長 竹本龍也
代表取締役社長 竹澤慎一郎
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)