生活習慣病の重症化予防に特化した遠隔医療相談サービス「Mystar」を提供する名古屋大学医学部発ベンチャー
株式会社PREVENT
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会社概要・事業内容
会社概要
アカデミックな医療専門知識やテクノロジーを活用し、今までにない新しい「健康づくり」の最適解を追求する名古屋大学医学部発ベンチャー。
生活習慣病の重症化予防に特化した遠隔医療相談サービスを提供している。
名古屋大学大学院医学系研究科(保健学)山田研究室での動脈硬化性疾患に対するライフスタイル介入の研究成果を元にした重症化予防技術を中心に、生活習慣病既往者を対象にした健康づくり支援を実施。
創業者の萩原氏は、大学で予防医学の研究に携わり、卒業後、病院で理学療法士として多くの患者と向き合う中で、病気が重症化した後では、先進的な医療技術や優秀な医療者が揃っていても、治すことができない場合が多くあると感じた。
重症化予防にもっと多くの人が取り組むべきではないかという思いを強くし、大学の研究室に戻り、アカデミックな研究結果やデータをもとにした事業を行う当社を立ち上げた。
2018年8月には、愛知県内の14の健康保険組合と共同で生活習慣病の既往者を対象にした健康づくりを推進するコンソーシアムを立ち上げた。本コンソーシアムでは、各保険者のもつデータを匿名化したうえで集約し、共通のデータベースを構築。当社の、主治医と連携をしながら医療専門職から健康づくり支援を受けることのできるスマホアプリサービス「Mystar」の実証を行うとともに、名古屋大学と連携し、保険者の持つビッグデータを解析することで医療費予測や重症化予防の効果測定を実施している。
本コンソーシアムの活動は、厚生労働省「平成30年度高齢者医療運営円滑化等補助金事業における『レセプト・健康情報等を活用したデータヘルスの推進事業』」に採択された。
ほか、野村HD主催アクセラレータプログラム「VOYAGER」に採択。
経産省主催ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2018で優秀賞を受賞。
事業内容
- 医療データ解析、生活習慣病の重症化予防支援事業等
提供サービス
生活習慣病の重症化予防支援サービス「Mystar(マイスター)」/重症化予防支援事業
モバイルアプリとモニタリング・デバイスを活用して生活習慣を見える化するサービス。医療専門スタッフと2週間に1回の電話面談を通じて、一人ひとりに最適な形でサポートを行う。高血圧/脂質異常症/糖尿病の治療中の方を対象にした6ヶ月間の遠隔医療相談サービスを健康保険組合向けに提供。生活習慣改善をサポートすることで、脳梗塞や心筋梗塞といった重症疾患の再発・重症化の予防に取り組んでいる。
「Myscope(マイスコープ)」/データ解析事業
レセプトデータや特定健診データなどの医療データ解析。名古屋大学と共同開発を行った予測モデルのアルゴリズムを用いて、レセプト並びに健康診断データから、現状分析並びに予測シミュレーション、改善シミュレーションを中心としたデータ分析を実施。生活習慣病の重症化や疾病発症の予測シュミレーションを行う。
経営者プロフィール
代表取締役 萩原悠太
名古屋大学医学部保健学科卒業後、同大学院医学系研究科へ進学。大学院では、「オンライン心臓リハビリテーションの実用化」に向けた研究に取り組む。2013年より医学研究所北野病院にて現場医療での診療業務に従事。心臓リハビリ分野でのICTの応用を自らの専門領域とし、2014年には日本心臓リハビリテーション学会のシンポジストを務めた。その後、アカデミアの知見を社会へ還元すべく名古屋大学へ復帰し、2016年7月に株式会社PREVENTを創設し、代表取締役に就任。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)