神経疾患治療のためのヒト神経幹細胞「OligoGenie™」を開発。幹細胞技術による医薬品開発を行う再生医療企業
株式会社オリゴジェン

画像取得先: http://oligogen.jp/
会社概要・事業内容
会社概要
幹細胞技術を用いた医薬品開発を専門とする再生医療ベンチャー。髄損傷、先天性大脳白質形成不全症、多発性硬化症、アルツハイマー病など様々な神経疾患の治療に対する細胞医薬品の開発および創薬に取り組んでいる。
脊髄損傷などで歩けなくなった人達を治療するためのヒト神経幹細胞「OligoGenie™(オリゴジーニー)」を開発。「OligoGenie™」を用いた先天性大脳白質形成不全症に対する臨床治験に向けて、臨床開発を進めている。
「OligoGenie™」は新しいタイプのヒト神経幹細胞で、多くの神経疾患の治療に有効であると考えられている。この細胞及びその大量培養方法は既に日米で特許が成立しており、この特許と細胞の分化制御技術のノウハウを合わせたものが当社のコア・テクノロジーであり、一つのプラットフォームテクノロジーを成している。当社ではこれを用いて、再生医療製品の開発、創薬、新技術の開発を行っている。
神経内科医であった代表の城戸氏は、治療法のない神経疾患で苦しむ数多くの患者を助けたいと考え、京都大学勤務中に遺伝子治療を研究。1990年代は遺伝子治療を実現するには十分なテクノロジーが開発されておらず、2000年に米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)に留学、神経幹細胞や胚性幹細胞の研究を開始した。
2004年には再生医療実現のため、米国メリーランド州ロックビルにてStem Cell Medicine, LLCというバイオベンチャーを設立し、脊髄損傷の再生医療製品開発に携わった。
2011年、治療に最適化した新しいタイプの神経幹細胞「OligoGenie™(オリゴジーニー)」を開発。さらにその大量培養方法の開発にも成功。
2014年11月、日本でこの細胞および培養方法の特許が成立したため帰国、2015年8月に当社を創業した。
テクノロジー
新規のヒト神経幹細胞「OligoGenie™(オリゴジーニー)」
脳を構成する3つの主要な細胞(神経、アストロサイト、オリゴデンドロサイト)のうち、神経軸索周囲に髄鞘と呼ばれる絶縁体を作るオリゴデンドロサイトへ効率良く分化できる細胞。
現時点では有効な治療法がない脊髄損傷や先天性大脳白質形成不全症などの多くの神経疾患に対し、当社の「OligoGenie™」を用いて新しい治療法を提供する。
<特徴>
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- 生体外(血清非存在下)でオリゴデンドロサイトへ高確率(in vitroで99%)に分化可能
- 神経軸索の再延長を促進するポリシアル酸(PSA)を細胞表面に発現
- 生体外で培養により10億倍以上に増殖可能
- 増殖後も多分化能を保ち、血清存在下で神経、アストロサイト、オリゴデンドロサイトに分化可能
- 体性幹細胞であるためガン化する可能性がほとんど無い
- 製造コストが安い
- 凍結・解凍時の細胞生存率が高い
<従来技術との比較>
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- 競合他社と比べ、より高い治療効果
- ES/iPS細胞由来の神経幹細胞よりも安全で低コスト
<対象となる疾患>
慢性脊髄損傷、先天性白質形成不全症、筋萎縮性側索硬化症、加齢黄斑変性症、多発性硬化症、アルツハイマー病など
沿革
- 2015年8月 東京都千代田区丸の内に株式会社オリゴジェンを設立
- 2016年4月 筑波大学高細精医療イノベーション棟に研究室を開設
- 2018年3月 研究室をイノベーションハブ京都に移転
- 2018年8月 本社をイノベーションハブ京都に移転登記
採択・受賞歴
- 2019年9月 京都市ベンチャー企業目利き委員会 Aランク認定
『新規ヒト神経幹細胞”OligoGenie”を用いた再生医療製品の開発』 - 「J-TECH STARTUP SUMMIT 2016」にてJ-TECH STARTUP認定企業に選出
- 「未来2016」にてメディカル・ヘルスケア部門で優秀賞受賞
- 「第2回バイオテックグランプリ」にてロート賞
経営者プロフィール
代表取締役 城戸常雄
(同社Webサイトを基に当社編集)