世界初ヒトiPS細胞由来心筋細胞の上市に成功!iPS細胞分野で最先端ビジネスを展開。京大東大発バイオベンチャー
株式会社リプロセル(リプロセルグループ)
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会社概要・事業内容
会社概要
2003年に京都大学東京大学発のバイオベンチャー企業として設立。当時から、iPS細胞の基盤となるES細胞を用いた研究開発を行っており、当分野において長年蓄積してきた技術やノウハウを強みとする。iPS細胞を使った製品を本格的に事業化しているのは、世界でもまだ数社しかなく、全く新しいビジネスと言える。
同社の培養液は、世界で初めてヒトiPS細胞を樹立した山中教授の実験に使用され、その後ヒトiPS細胞由来心筋細胞の世界初の上市に成功するなど、iPS細胞の分野で最先端のビジネスを展開してきた。2013年にJASDAQ市場へ上場後は、欧米企業の買収を含め、積極的に海外展開を進めると同時に、iPS細胞の技術基盤の拡充を行う。
さらに再生医療については、臨床応用に適した製品の研究開発や再生医療製品の開発を通して、積極的な事業展開を進めている。今後もiPS細胞ビジネスのトップランナーとして再生医療、医学バイオ技術の発展に貢献すべく、挑戦を続けていく。
「研究支援事業」と「メディカル事業」2つの領域で事業を推進。
業務内容
- 研究支援事業
・iPS細胞関連研究試薬の製造・販売
・創薬支援サービスの提供(iPS細胞の樹立、CROサービスなど)
・生体試料の提供 - メディカル事業
・臨床検査の受託サービス
・再生医療等製品の開発
事業内容
- 研究支援事業
世界中の製薬企業で進む「動物実験からヒト細胞実験」へのシフトにより、今後ヒト細胞実験が普及することで、新薬開発のプロセスの大幅短縮、さらに、従来よりも性能の良い新薬の開発が期待されている。中でもヒトiPS細胞はその中心的技術として注目を集めており、例えば、アルツハイマー病患者の血液から作製したiPS細胞を研究で使うことで、アルツハイマー病の病態解明および新薬開発が加速されると期待されている。同社では、iPS細胞に関して世界最先端の技術プラットフォームを保有しており、その強みを生かして本事業を推進。さらに、ヒトiPS細胞では作製が困難ながん細胞やヒト組織を、ヒトから直接採取し、ヒトiPS細胞およびヒト組織を幅広く取り揃えることで、競合優位性を高めていく。 - メディカル事業
近年、再生医療分野においても、ヒト幹細胞やヒトiPS細胞の臨床応用に関連した研究および治験が盛んに行われ、特にiPS細胞は、一刻も早い臨床応用が望まれている。
iPS細胞の臨床応用における最大の技術課題としては安全性の確保があり、遺伝子の変異、がん化のリスク等が挙げられる。
同社では、高品質で臨床応用に適したiPS細胞を作製する技術を開発保有しており、本技術を用いたビジネスを行っており、今後は臨床応用をさらに進め、iPS細胞技術を活用した再生医療を推進していく。
近年では「iPS細胞の実用化と言えばリプロセル」とメディアなどで取り上げられることも多い。その理由のひとつは、当社製品のほとんどが「世界初」であるからだろう。
2009年にはiPS細胞から作成した心筋細胞を世界で初めて製品化し、その後も神経細胞、肝臓細胞と、「世界初」の製品を次々と生み出してきた。iPS細胞が注目される以前から、信念を持って地道に製品開発を続けてきた結果である。
グループ会社
- REPROCELL USA Inc.(100%子会社)
- REPROCELL EUROPE Ltd.(100%子会社)
- Bioserve Biotechnologies India Pvt. Ltd.(REPROCELL India)(100%子会社)
経営者プロフィール
代表取締役社長 横山周史
【略歴】
東京大学工学部工業化学科卒業
東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程修了(博士号取得)
マッキンゼーアンドカンパニーインクジャパン
住友スリーエム株式会社(現スリーエムジャパン株式会社)
株式会社リプロセル取締役事業開発部長
株式会社リプロセル代表取締役社長(現職)
【兼任】
ReproCELLUSAInc.取締役会長
ReproCELLEUROPELtd.取締役会長
CellInovationPartners,Ltd.取締役
(同社Webサイトを基に当社編集)