テクノロジーで持続可能な水産養殖のコンピュータモデルを開発。スマート給餌機「UMITRON CELL®」など
ウミトロン株式会社
画像取得先: https://umitron.com/ja/
会社概要・事業内容
会社概要
「持続可能な水産養殖を地球に実装する」
成長を続ける水産養殖にテクノロジーを用いることで、将来人類が直面する食料問題と環境問題の解決に取り組むスタートアップ企業。シンガポールと日本に拠点を持ち、IoT、衛星リモートセンシング、機械学習をはじめとした技術を用い、持続可能な水産養殖のコンピュータモデルを開発している。
2017年6月に1stプロダクトとして「UmiGarden®」をリリースし、魚群データ解析を用いた給餌コストの最適化サービスを展開。また2018年8月より、赤潮等の環境リスクの極小化を目的に、IoTを活用した水産養殖保険のためのデータサービスの実証を開始。本サービスにより、今まで資産価値の定量化が難しかった水産養殖において準リアルタイムでの動産担保の評価を可能にしている。
更に2019年1月には、新サービスである水産養殖向けスマート給餌機「UMITRON CELL®」を開発し、愛媛県愛南町内の養殖現場への設置を開始。
世界中の養殖ノウハウを集積したコンピュータモデルを開発・提供することで、より安全で、人と自然に優しい「持続可能な水産養殖を地球に実装する」ことを目指す。
プロダクト
生簀モニタリングにより給餌コストを最適化「UmiGarden®」
給餌コストは、水産養殖における事業コスト全体の50%以上を占め、生産者の利益を圧迫している。また魚か必要する餌量を超える過剰給餌は、海の富栄養化や赤潮の原因となり、持続可能性な海洋資源確保にも影響を及ぼす。当社は、「UmiGarden®」により、魚群データ解析を用いた給餌コストの最適化サービスを展開し、水産資源の持続可能な生産環境を構築する。
水産養殖向けスマート給餌機「UMITRON CELL®」
スマートフォン・クラウドを活用した生簀の遠隔餌やり管理が可能な水産養殖向けスマート自動給餌機であり、次の様な水産養殖現場での課題解決を念頭に開発した。
1.労働環境の改善
- 遠隔管理により、現場作業を軽減、休憩・休息の自由度向上
- 天候不良時等の危険な環境下での洋上作業の短縮
2.環境保全
- 遠隔での摂餌状況の確認およびムダ餌の削減による環境負荷の低減
3.食の安定供給
- 生育データ蓄積による業務プロセスの体系化、生産ノウハウの伝承
- 生産現場の見える化によるトレーサビリティの向上
経営者プロフィール
共同創業者/CEO 藤原謙
宇宙航空研究開発機構(JAXA)にて人工衛星の研究開発に従事した後、三井物産株式会社にて衛星を活用した農業ベンチャーへの新規事業投資及び事業開発支援を実施。好きなシーフード料理はアヒバーガーわさびマヨネーズソース。
東京工業大学大学院 /修士(工学)
University of California, Berkeley /修士(MBA)
共同創業者/Managing director 山田雅彦
大学在学中に超小型衛星開発に従事。三井物産株式会社にて海外電力事業を推進。気象変動を用いた電力先物取引、収益モデリングを構築後、株式会社メタップスにてスマートフォンユーザーの決済及び行動履歴データ分析に従事。好きな鯖は真鯖。
九州大学大学院 /修士(工学)
共同創業者/CTO 岡本拓磨
グリー株式会社にて国内最大規模のソーシャルゲームプラットフォームの開発に従事した後、株式会社メタップスにてアプリや動画の解析システムのネイティブアプリ・SDK・サーバーサイドを開発。専門は画像処理と機械学習。好きなみずタイプポケモンはホエルオー。
東京理科大学大学院 /修士(理工学)
(同社Webサイトおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)