細胞培養技術を用いた食糧生産「細胞農業」をリード!汎用大規模細胞培養システム”Culnet System”を開発
インテグリカルチャー株式会社

画像取得先: http://integriculture.jp/?lang=ja
会社概要・事業内容
会社概要
細胞培養技術を用いた食糧生産、「細胞農業」をリードするベンチャー。
当社は、「細胞農業」が普及する世界の実現に向けて、細胞培養の低価格化と大規模化の技術を開発している。
従来の細胞培養方法で純肉を生産するには、100gで数百万円のコストがかかった。そこで当社では、食品材料を用いた培養液と、独自技術である汎用大規模細胞培養システム=通称「Culnet System™(カルネットシステム)」(特許取得済み)を開発し、細胞培養のコストを大幅に下げる技術を開発した。
「Culnet System™」は、筋肉細胞や肝臓細胞を含む様々な種類の細胞とその代謝副産物を、汚染の心配なく低価格で量産できることを最大の特徴としている。
これを用いて鶏肝臓細胞の大規模初代培養により鶏フォアグラを1年前倒しで試作するなどのコンセプト実証を実施。これにより一部の種類の細胞については100gで1万円以下相当まで原価が下がり、複数の事業会社より引き合いを受けている。
また2019年3月には、宇宙での食肉生産の実現に向け、Space Food Xイニシアチブへ参画。宇宙における食文化について検討する中、当社開発の食品グレード培養液が調味料としても使える可能性に着目し、宇宙用調味料として「SpaceSalt™」を開発。
今後、年内の一般販売開始に向け、準備を進め、また月面の閉鎖系における物質循環システムの中での「SpaceSalt™」の生産に向けても、検討を進めていく。
事業内容
- 汎用大規模細胞培養システム 「CulNet System™」を用いた有用成分、化粧品、食品、細胞培養肉の研究開発
テクノロジー
当社の食品用培養液について
現行の培養液に含まれる牛胎児血清(FBS)や微量成分を、食品もしくは食品添加物として認可された材料のみで代替することで、価格を大幅に低減すると同時に食用に適すようにした培養液である。後述する培養システム(特許取得済み)とともに利用することで、純肉の生産に必要な培養液のコストを、1リットルあたり10円以下、従来の1000分の1以下まで低減可能。
培養システム:通称「CulNet System™(カルネットシステム)」
細胞の増殖を促す成分を発する細胞と筋肉細胞等を同時に培養することで、上記の低価格培養液の効能を大幅に引き上げ、純肉の効率的な生産を可能とするシステム。現行の使い捨てのバッチ式と異なり、当社の培養システムは連続フロー式で細胞培養を行うため、並列化や大型化によるスケールアップが可能。
宇宙用調味料「SpaceSalt™」
Space Food Xイニシアチブへの参加をきっかけとして、宇宙における食文化について検討する中、当社開発の食品グレード培養液が調味料としても使える可能性に着目し開発された。
食品グレード培養液は元々、細胞培養をするために開発したものであり、ミネラル類やアミノ酸、ビタミン類などの人体にとって有用な栄養成分が含まれていること、さらに人間の味覚を刺激する「塩味」「うま味」等を含むことから、新しい調味料としての可能性を開拓する製品となる。
細胞農業について
細胞農業(Cellular Agriculture)とは、本来は動物や植物から収穫される産物を特定の細胞を培養することにより生産する方法。その一つである純肉は、細胞培養技術を駆使して食肉を生産することで環境負荷と公衆衛生上のリスクを除去し、世界中で高まる食肉需要に対して持続可能な供給手段を提供する可能性を持つ次世代の畜産技術である。
経営者プロフィール
代表取締役CEO 羽生雄毅
2010年、University of Oxford Ph.D (化学)取得。東北大学 PD研究員、東芝研究開発センター システム技術ラボラトリーを経て、2015年10月にインテグリカルチャーを共同創業。
取締役CTO 川島一公
2012年、広島大学にてPh.D (農学)を取得。Baylor College of Medicineフェロー、JSPS (DC1, PD)フェローを経て、インテグリカルチャーを共同創業。日本生殖内分泌学会 学術奨励賞、日本受精着床学会 世界体外受精会議記念賞、日本繁殖生物学会 学会発表賞 口頭発表部門を受賞。
(同社Webサイトおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)