日本発、音声感情解析AI開発のグローバル・スタートアップ。音声から気分状態を可視化する「Empath®」を開発
株式会社Empath
画像取得先: https://webempath.com/jpn/
会社概要・事業内容
会社概要
音声から気分状態を可視化するエンジン「Empath®(エンパス)」を利用し、メンタルヘルス対策やマーケティング等に役立つアプリケーションを開発している、日本発の音声感情解析AI開発のグローバル・スタートアップ。
奈良先端科学技術大学院大学との共同研究や株式会社NTTドコモとの被災地支援事業で採用されたほか、ロボティックスやコールセンターなど幅広い分野で活用されている。海外でも注目を浴びており、アラブ首長国連邦内務省に正式に採用されたほか、開発者向けに提供しているWeb Empath APIは世界50か国以上で利用されている。
また、ICT Spring 2018で開催されたPitch Your Startupで日本企業としてはじめて優勝、Viva Technology 2018でBest Startupに選出されるなど海外のピッチ・コンテストですでに年間8度の優勝をおさめている。
事業内容
- 音声感情解析AIの開発・販売
プロダクト
「Web Empath API/SDK」
世界40か国500社以上で使用されている音声感情解析API。音声の物理的な特徴量から数万人の音声データベースを元に喜怒哀楽や気分の浮き沈みを判定。Webサイト上にサンプルコードを埋め込むだけで簡単に感情解析技術を導入可能である。また、APIのURLにWAVEファイルを送るプログラムを用意すれば、Linux、Windows、iOS、Android OS等プラットフォームを問わずに導入可能。M2M、IoTのセンサーとしても気軽に利用できる。組み込み型開発キッドのEmpath SDKもプラットフォームを問わずに導入可能。
「じぶん予報」
「Empath」を利用し、毎日音声を入力することで、その日の気分状態を計測。また、天候情報を気分とあわせて取得することで、天候に応じた気分の日内変動を予報する。従業員は自らの気分の変動を意識することで、あらかじめストレスに対する心構えを形成。こうした機能により、従業員のセルフケアを促進する。また、チームの上長はチーム内の気分の遷移を日次で確認することができるので、モチベーションを上げるための施策を早めにとる事が可能。
「じぶん予報」は、順天堂大学医学部公衆衛生学教授 谷川武教授監修の下、確実に労働安全衛生法改正に準拠したサービスを提供。ストレスチェックの回答率向上、高ストレス者が面接・相談しやすい仕組みの提供、職場改善のサポート、機微情報へのセキュリティ等をシステムとサービスの両面で提供する。
「スマートコールセンター・システム」
音声感情解析AIを活用し、言語化されない顧客の感情をリアルタイムで解析し、視覚化。オペレータの意欲(モチベーション)を把握し、SV(指導者・管理者)による分析やコーチング、フォローを視覚的に手助け。アウトバウンドにおいては、オペレータの「推す・引く」を助長し、成約率を向上させる。
また、インバウンドにおいても相手の状態をリアルタイムに把握できるため、ストレス軽減に活躍。また、コール対応中の感情値を積算し、どのオペレータが顧客を一番喜ばせたかまた怒らせてしまったか、感情別でランキング表示が可能。
経営者プロフィール
CEO 下地貴明
1981年 香川県生まれ。2006年 早稲田大学教育学部卒業後、システムエンジニア、プロジェクトマネジメントを学び、経済産業省「情報大航海プロジェクト」への参画、「この指とまれ」の改築、運営業務に携わる。2011年にスマートメディカル株式会社 取締役ICTセルフケア事業部長就任。音声気分解析技術「Empath」の研究・開発を行う。2014年 東京大学保健推進健康本部の受入研究員として、Empathを活用したメンタルヘルスアプリを開発。2017年、スマートメディカル株式会社からスピンオフした株式会社Empathの代表取締役に就任し、Affective Computing領域におけるEmpathのビジネス活用を推進している。
CTO 茶圓亮
システム・インテグレーターとして企業システムからスマートフォン・アプリ、バックエンドシステム構築まで様々なプロジェクトに従事。また、プロジェクト・マネージャーとして多様なプログラミング言語に関する知識を背景にシステム設計、インフラ構築、から実装まで携わってきた、SONYでは第三世代ハードディスク・レコーダーの開発に携わる。九州工業大学大学院 工学部 博士前期課程修了。東京大学大学院 工学研究科 テクノロジー・マネージメント・コース修了。共著に『Android API プログラミング・リファレンス』(マイナビ、2012)。
(同社Webサイト、同社Wantedlyおよび同社PR TIMES掲載情報を基に当社編集)